Be the Difference VUCA時代 - 未知の世界への挑戦 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科

働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」
今回は青山学院大学大学院で学ばれた栁瀬光弥さんです。修了後間もなくキャリアチェンジをして、新しい職場での仕事に生き生きと取り組み始めたばかりという状況でインタビューに応じて下さった栁瀬さん。情報系でMBAに興味をお持ちの方にお知らせしたいユニークなカリキュラムや、青学MBAの魅力を体現するかのような経験談や生き様を語って下さいました。



栁瀬 光弥さん

大学卒業後、測定機器メーカーに入社。
情報システム部に所属し、社内SEとして10年以上のキャリアを築く。現在は、SIerでFinTech Business Designerとしてのキャリアをスタートし、キャリアの最終目標として「創造的リーダー」を掲げ、チャレンジの日々を送る。

Facebook:https://www.facebook.com/jet.my.73

卒業・修了した大学・大学院青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻
入学年月(年齢):2020年4月
修了年月(年齢):2022年3月

先の見えない不安に立ち向かえる確かな力を求めて

————進学のきっかけを教えてください

大学を卒業したあとメーカーの社内SEとして10年以上勤務したのですが、このままキャリアを終えていいものか、人生ちょっと勿体ないのではと考えていたんですね。Society 3.0 から Society 5.0を生きながら時代の変化の速さを肌で感じ、将来への不安を抱くようになっていました。テクノロジーの進化は加速し、AIの「シンギュラリティ」の到来が2030年なんていう人もいたりして、そんな時代も現実味をおびてきていると感じていました。

そのような不安な気持ちがずっとあり、いわゆるVUCA時代を生き抜けるような、不安に立ち向かえる力をつけたいと思ったんです。それならばちゃんとしたところで自分に投資して自分の視野を広げたいと、MBAに興味を持ったのがきっかけです。青学MBAの「創造的リーダーの育成」というミッションに惹かれ、2020年4月に入学しました。2022年の3月に修了して、その年(今年)の9月1日に人生初のキャリアチェンジをしました。

 

————最近転職されたばかりだったのですね!

前職はメーカーで情報システム部に所属し社内SEでしたが、現在はSIerでフィンテックビジネスデザイナーという職種に就き、だいたい1ヶ月半ぐらいですが、毎日チャレンジの新鮮な日々を送っています。「フィンテックビジネスデザイナー(FinTech Business Designer)」はファイナンス&テクノロジーという最新のテクノロジーを使いつつ、新しいビジネスを開発するという分野です。最近ですとNFT・ブロックチェーン・AI・クラウドなど。AIなどのテクノロジーを使ってのファイナンスの分野で生かしていきましょうといった職種です。ブロックチェーンなど今後まだどうなるかはわかりませんが、最新の技術で先行優位性を取っていこうといった話はしています。

 

————まさに青学のサイトのインタビューで書かれていた学びですね

※栁瀬さんの卒業生体験談

https://www.aoyamabs.jp/programs/500_ft_message.html#gsc.tab=0

このインタビューを受けて記事になったことでスカウトされ転職、みたいな裏事情もあったりするんですよね。転職はMBAに入ったことがきっかけだったと思います。私はそれまで務めていた業界しか知らなかったわけですが、大学院で140人ぐらい同級生がいて、製薬系・メディア関係・プロデューサーなどいろんな業界の人と出会いました。1学年上の先輩にはミスインターナショナル日本代表という人もいて、本当に色んな人と出会い刺激を受けました。また、青学の同級生の半分ぐらいは中国・韓国・タイなどからの留学生なんです。一緒にグループワークなどをする中で、グローバルな視点に気づかされたり、積極的に発言をする姿勢に感化されたりしました。

 

————修了半年後に転職というフットワークの軽さなども影響を受けられたかもしれないですね。

それはありますね。在学中に自分で会社を作ったり、2回も転職(キャリアチェンジ)をして成功させている人もいたと思います。両方とも大企業への転職だったりしましたよ。そういった環境で、自分もチャレンジしたいなという気持ちが自然と育まれたのかもしれないです。結果的に転職して良かったと思います。充実した仕事をさせてもらっています。



カリキュラムの潤沢さとミッションへの共感

————青学に進学する決め手はどんなところでしたか?

青学の新経営宣言スローガン "Be the Difference" は、私が物心つく頃から心に刻んでいたことばと偶然にも一致していました。人と違う生き方をしたいと。青学は魅力的でしたね。「国際認証のMBA」というのも決め手の一つでした。青学MBAは30年の歴史があり、日本でも比較的初期にMBAをスタートさせているため、カリキュラムがしっかりしているんですよね。今はインターネットがあれば手軽に何でも学べる世の中になっていますよね。YouTubeの無料動画や無料のセミナー、Udemyで1,000円単位の安価な講座が受けられたり。そういった中で自分は正式なものというか納得のいくものを得たくてMBAホルダーになりたいと考えたんです。

 

————他大学も検討されましたか?

仕事との両立だったので、まず通えないと話にならない、というあたりから絞っていきました。18時半に始まる6限にギリギリ間に合う距離の表参道‐渋谷という立地が良かったです。綺麗でおしゃれな街ですしね。様々な理由はありますが、最終的な決め手はカリキュラムでした。青学のパンフレットがここにあるのですが、

https://www.aoyamabs.jp/experience/pamphlet.html#gsc.tab=0

カリキュラムの中に「青山アクションラーニング」という研究室のような、実践型のプロジェクトがあり、そこに魅力を感じて青学のMBAに行こうと思いました。実践的なプロジェクトであるアクションラーニングは2年次。1年目は必須科目で、経営戦略やマーケティングや統計分析などを学び、合間に選択科目を取ります。2年目から始まるアクションラーニングは、研究テーマによって先生が違うので、他大学と競い合ったりする研究室もあったりします。私はFinance and Technologyという研究室で、自分でレポートを書いて最後に発表する形式でした。

 

————アクションラーニングを実際に経験してどうでしたか?

テクノロジーについてはここまで学べるとは思っていなかったんですよね。AI・ディープラーニング・ブロックチェーンなど、そういうテクノロジーについて、良い学びを得られたと思います。私の研究室だと、AmazonのAWSクラウドに実際に作り込んだりする実践的なことができました。AWS上に量子コンピューティングのAmazon Braketというものがあったのですが、開発できるサービスがあり、そこで量子コンピューティングのちょっとした開発をしてみて、レポートにまとめました。

 

————これは何かデータを読ませるとそのAWS上で解析をしてくれるアルゴリズムをクラウド上で構築したということなのでしょうか?

そんな感じです。なかなかそこまでできるMBAってないかもしれないですよね。いい経験ができたと思います。

 

————確かにそうですね。意外でした。こんなに情報系のことを学ぶMBAが存在することを初めて知りました。

アクションラーニングでは、例えばマネジメントゲームやビジネスプランニングなどの方がMBAっぽいですね。青学独自のテーマが、私のいたFinance and Technologyなのかなと思います。あんまり他校でないかもしれないですね。人工知能やブロックチェーンなどはMBAとしては珍しいですよね。



————理系出身の人が行くMBAとしてはすごくいいですね。

https://www.aoyamabs.jp/experience/files/abs_pamphlet2023_s03.pdf




アルムナイネットワークの強み

青学のアルムナイの活動はかなり活発だと思います。月に1回は仕事のあとに集まって、経営に携わる人も多く、そういった勉強会を開いたりします。修了生も現役生も任意に集まって来ますが、そこで名刺交換して交流を持ったり、今度一緒にコラボしないかとか仕事の誘いなんかもあったりして。

実は今日も青学に行ってきたんですけど、ちょっと先生と話があって。他の大学を知らないのですが、交流はかなり活発な方だと思います。ここで表参道という場所が関係してくるのかもしれませんね。集まりやすいです。今私の勤務する会社が赤坂にあって近いので、アルムナイのイベントがあれば立ち寄ったりしますね。

 

————他大とはまた違う濃さのアルムナイですね。ネットワークが強いなと思います。頻度がすごい!月1ってすごい。これは大きなメリットですよね。

表参道という場所柄か、結構おしゃれな人が多いんですよね。しっかりしたキャリアを築いている人には、固い感じのタイプの方も多いイメージなのですが、青学MBAの人たちって、何というかスイッチを切り替えているのか、親しみやすい感じの人が多い印象です。

 

コロナ禍で感じた学生と教授との近さ

————入ってみて、これは裏切られたなということはありましたか?

それはもうあれですよ。2020年がコロナ元年だったことです。1年目は99%と言っていいぐらい、オンラインの授業で、同級生とリアルに会ったことがありませんでした。2年生になってリアルで会うようになり、1年は裏切られたという思いがありました。これは別に青学のせいではないのですが、残念なことでした。

本来は海外研修もあったのですが、行けませんでしたしね。デンマークのコペンハーゲンにある企業で1~2週間、現地での実践的な仕事の経験ができる機会があったはずなのです。入学直後にあるフレッシュマンキャンプも開催されなくて残念でした。湘南のホテルに1泊2日で初めての顔合わせ。社会人になって合宿形式で飲みながら食べながらの交流なんてなかなかできない経験ですし、みんなショックだったようです。飲み会はオンライン。夏祭りもクリスマス会も全部オンラインでしたね。ハイブリッドへの準備は早かったんです。オンラインもオンサイトもできる環境だったんですが、それでも1年目はオンラインがメインでした。



————受験準備は結構大変ですか?

受験準備としては小論文を事前に提出した記憶があります。テーマが2つありました。その準備と、あとは必須科目があったため、それは少し事前に勉強していました。受かったあとについていけない、というのも良くないなと思ったので。書類選考と論文2つと面接試験。後で知りましたが、結構倍率が高かったらしくて、運よく合格しました。

 

————進学にあたって会社への説明で大変だったことはありますか?

基本的に実費でしたし、勤務時間外というのもあって言う必要もなかったという感じです。仕事と大学院の両立になるので、途中で離脱してもしょうがないかという一か八かじゃないですけど。あんまり言わなかったですよね。仕事の忙しさなども読めないですし。青学の場合、先生によっては授業の録画をオンラインで見られるようにしておいて下さって、後でレポート提出という形で何とか単位が取れるものもありました。あとは教育訓練給付金の対象だったので、結果的にキャリアチェンジもできて、良い投資をしたなと思います。

 

————当時のスケジュールはどんな感じでしたか?勉強はいつしていたのかなど。

まず、遊ぶ時間はなかったです(笑)日曜日もZoomでグループワークをみんなでしていましたし、レポートも溜まってました。昼休みとかも使っていたと思います。基本仕事以外の時間は、授業かレポートかグループワークか、という生活が2年間続きました。



————途中でくじけそうになることはありましたか?「これはマズい、もう仕事を休まないと」とか。

そういった感じは常にあった気がしますけど(笑)まあこんなもんかなっていうのがあったので、なんとかなったというか。仕事して大学院に行ってしかもMBAなので、相当大変だろうなっていうのを心づもりで入ったので、最初に覚悟は決めていました。また、青学のサポートの手厚さもあってありがたかったです。

2年間を通して、メンターの先生が1人1人についてくれるんです。週に一度メンターの先生と話す機会が与えられていました。先生は教授というか普通に教えている先生で、学生は自由参加という形式でした。授業は大丈夫か、仕事と両立できてるか、健康面はどうかなど、ざっくばらんに話をしたりできるサポートがあり、とてもありがたかったです。1人の先生が10人ぐらいの学生を見て下さっていたのかな。私が入った先生は日曜日の夜にZoomのインビテーションを送ってくれて、みんなが入って来たり来なかったり。5人だったり2人だったり。別に出なくてもいいんですが、世間話でも何でもいいんでコミュニケーションをとっていましたね。

 

————2年間・週1で喋ってたらだいぶ仲良くなりますよね。

そうですね。結構仲良くなりましたね。多分この週に1度のZoomという対応は、コロナ禍だったから始まったことだとは思いますが、もともと青学は、先生と学生の距離が近い方だと思います。SNSで繋がったり、プライベートでも付き合える先生が結構いらっしゃるんです。今日も先生に会って来ましたしね(笑)



リーダーになるべき人は自ずとアカデミアに導かれている

秋山と栁瀬さんの2ショット

————今後のキャリアイメージなどをお聞かせいただけますか?

MBAホルダーの皆さんは優秀な人が多いので、何かコラボレーションして世の中で何か困ってる人を助けられたりするプロジェクトがいつかできたらいいなと思います。また、青学のMBAを取ったということは「創造的リーダーになる」つまり経営トップになるぐらいの気持ちで、キャリアの最終目標にするべきかなと、そんな志ではいます。実現するかは別として、イメージしないことには始まらないので。

コロナだけではなく、さらに新しいウイルスが出てきてもおかしくないですし、戦争や紛争も起きていますし、自然災害もいろんなところで起きてますし、本当に明日と言わず1年後はどうなっちゃうのかな。テクノロジーもスピードが早いんで、ドローンとかもどんどん仕事に入ってきたり、そういう時代の中でもリーダーとして創造的に自分が先頭になって立たないといけないかな。VUCA時代の先駆者でありたい、そんなことを考えています。

 

————ご自身にとって大学院とは?アカデミアに戻って大人が学ぶことって何だと思いますか?

今こうして青学MBAを修了して思うのは「神聖なる場に出会った」ということです。視野はさらに広がったし、人脈も広がった。青学には、何か本当に神様に導かれたようなそんな神聖なる場所みたいな感覚が今になるとあります。

 

————最後に、どんな人に進学を勧めますか?

「勧める」と考えると、何だか回答が難しくなってしまうのですが、進学すべき人・リーダーになるべき人は自然に導かれるんじゃないかなっていう気がしてるんです。後は一歩踏み出す勇気を持つだけかと。これだと回答になってないかな、すみません。

強いて言えば、人脈を広げたり視野を広げたい人は、自分自身に投資して欲しい。創造的リーダーを目指す人はMBAを取って欲しいですね。僕自身、青学だけでなく他大学院のMBAホルダーとも交流を持てているし、そのネットワークも広がりました。先日の交流会では秋山さんにもお会いできました。オーラのある素敵なMBAホルダーだなと思いましたよ。

 

————「自然に導かれる」とは、なんか行きたいなと思う感覚がある人は、それに従ってみたらいいのでは、という捉え方でもいいですか?

そうですね。私もなんとなく導かれたという感覚があったので。第六感じゃないですが、言葉にすると難しいんですけど自然と導かれる気がしますね。そういう場に選ばれた人というか。

 

なんとなく一歩が踏み出せない人というのは多いと思うんです。だけど「気になるのなら踏み出してみればいい」というのは、ある意味とても後押しになる一言ですね。今日はありがとうございました。

 

※タイトルの「Be the Difference」は、青山学院の新経営宣言スローガンより。

https://www.aoyamagakuin.jp/practice/be_the_difference/index.html

あらゆることの多様性を認め、一人ひとりの個性を大事にする、“違うことに勇気をもつ”思考と行動を促すもの(青山学院のホームページより引用)

 

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