少人数で論理的思考力を鍛える一橋MBA。経験すればどこかで必ず人生が変わる。



働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」
今回は新卒でホテル会社に入社した後、一橋大学大学院経営管理研究科へ入学、2022年3月に修了した「じゅたろうさん」です。

修士2年のときに経営企画部に異動し、現在はDXや大規模長期プロジェクトに携わるじゅたろうさん。MBA修了後のいま、思うこと、進学を検討している人へのアドバイスなどについてお話を伺いました。



じゅたろうさん

2015年4月 新卒でホテル入社、以後現職
@jujuju_taro


一橋大学大学院経営管理研究科
入学年月日(年齢):2020年4月1日(28歳)
卒業年月日(年齢):2022年3月31日(30歳)

「進学するなら今しかない」と結婚直後に進学を決意

———新卒でホテル業界に入られたんですね。

もともとは、ホテル業界に特に興味があったわけではないんですが、「時間・場所・感動」を売るような仕事がしたいなと思っていて。就活の頃に東京オリンピックの招致が決まってホテルのニーズが高まるだろうと思ったし、伝統もブランド力もあるホテルをより魅力的に変えていくような仕事ができたら面白いだろうなと思い、ホテル会社を選びました。




———その中で、大学院へ進学したきっかけは何だったのでしょう?

MBAを考えた当初は、ゆくゆくは経営層を目指したいという思いがありました。経営者になったときに使える武器を増やしておこうと。経営知識をジョブ・ローテーションだけで網羅するのは不可能なので、視野と経験を広げる場所を作りたいと思ったんです。でも、MBAを経験して考えが少し変わりました。コロナ禍で会社や業界の弱点が見えたこともあり、このままこの会社にいていいのかな?と今は感じています。時間・場所・感動を売る仕事をしたいという気持ちは変わらないけど、キャリアの軸としてはもっと戦略を尖らせていきたい。そのために今の会社を飛び出して、コンサルやベンチャー企業で経験を積むのもありかなと思っています。




———「進学するなら早いほうがいい」とおっしゃっていますが、実際に早く決断して良かったですか?

はい。行くなら自由に動ける今のうち!と思っていました。大学院に進むのがもう10年先だったら、今のように転職の可能性すらは考えていないと思います。




———進学にあたって会社への説得で悩みましたか?

自費で行ったので、会社から金銭的な制約を受けるということはなかったですが、そのぶんプライベートな理由で定刻退社しないといけないので、推薦状を書いてもらった直属の上司とさらに上の役員にも事前に説明はしました。特に反対もされず、ありがたかったです。




———ご家族はいかがでしょう?

反対はされませんでしたが、結婚してすぐのタイミングだったので「2年間授業で夜いないし、土日も課題があるし、ごめんね」と。そうそう、修論のときはファミレスで妻と2人で原稿をチェックしました。ゼミの先生に「ご家族に読んでもらったほうが良いよ」と言われて。表現を書き直して最後にしっかりブラッシュアップできました。すごく良い思い出として残っています。



少人数制の一橋MBAは間違いなくコスパ1番!

———なぜ一橋大学大学院経営管理研究科を選んだのでしょう?他に検討した大学はありましたか?

経営管理プログラムにホスピタリティのゼミがあったからです。京都大学にも観光経営科学コースがありますが、関東圏に住んでいる私は通うのが難しいです。学部が早稲田なので早稲田のMBAも考えたんですけど、学費が高くて難しかったです。




———一橋のお勧めポイントは?

少人数なことでしょうか。僕が所属したゼミも10人程度でした。学年全体では40代がメインですが、私のゼミには20代後半から30代前半も相当数いたので、男ばかりでゴールデンウィークに鎌倉へ旅に出たことも。恋愛相談したりキャリア相談をしたり、これからもずっと友人の良き仲間です。授業料と先生のクオリティ、コミット量で計算したら、まちがいなくコスパ1番!の大学院。めちゃくちゃ良いと思います。




———受験で準備すべきものは何ですか?

1次選考は書類選考と小論文で、書類選考に出す書類は2+1(経歴書+将来計画書+任意で推薦書)です。特に重要視すべきは、将来計画書です。一橋MBAで最も差がつきやすいと思うので、受験する方は注意してください。将来計画書は、「なぜ(一橋の)MBAなのか?」「MBAに入って何を学び、何を研究するのか?」「学んだことを社会人としてどう活かしていくのか?」ということに尽きます。




———研究計画書はどう書くのが良いんでしょうか?

研究計画書は、十人十色なので決まった攻略法はありません。が、自分の問題意識をベースにした上で数種類の文献からロジカルな思考で導いた研究計画は必ず熱意が伝わると思います。




———小論文対策は?

大学ウェブサイトに過去問が公開されているので、一度解いてみてください。一橋MBAの難易度はそんなに高くないと思います。経営学の知識がないと解けない問題は基本的に出ないので。他の大学院は特定の知識がないと解けない問題が出ることもあると聞いたことがあります。「読み手に自分の考えを効率よく伝える」ことが重要ですね。そのためにお勧めしているのが「PREP法を意識した段落構成で書く」ことです。



一橋はアカデミックと実務のバランスが良い

———進学前後でギャップはありましたか?

いいギャップは、一橋はアカデミックと実務のバランスが思った以上に良かったこと。当初はアカデミックな学びが実務にどこまで役立つのかなと思っていましたが、アカデミックな思考法やライティング技術は実務でも大いに役に立ちました。逆に、実務家教員と話す機会も多く、実務の話もたくさん聞けました。悪いギャップは...あんまりなかったかな。




———在学中のスケジュールはどんな感じですか?

僕の場合は平日の夜、仕事が終わってから大学院に通うスタイル。仕事終わりの18:00〜22:00に授業を受ける、というのがだいたい週3〜4日でした。




———一番思い出に残っていることは?

入学して最初の授業が沼上 幹先生の経営戦略の授業で、オンラインのグループワークをやったんですが、レポートに対する先生の評価とフィードバックがメンバー全員にさらされるんです。緊張しますけど、それがすごく良い刺激で。他の人と比較して議論して次に生かすというサイクルが印象に残っています。先生のフィードバックがすごく丁寧で、一つひとつの文章に赤入れしてれるんです。「これは興味深い」「これはどういう意味?」とか。

辛辣な意見もありましたけど、それもいい勉強。この思考の筋トレで結構鍛えられたと思います。先生の思考をトレースすることからはじめて、少しずつオリジナルの思考へ落とし込めるようになりました。




———一橋は授業が多くてケーススタディは少ない?

ケーススタディメインの大学もありますが、一橋は授業では理論をやり、ケーススタディは課題で出されました。授業内の限られた時間よりも、課題でアウトプットをすることで自分の思考を先鋭化することができました。授業としては自由に科目を選択しますが、ホスピタリティ・プログラムでは一部のホスピ関連科目が必修とされています。ゼミは、ホスピの場合はメンバー固定で、経営管理プログラムは何度か移動できます。ゼミは1年生から。2週間に1度、研究の進捗をみなで議論します。




———横のつながりがあるのは良いですよね。不安や疑問を一人で抱え込まずに済みますから。



何かを変えたいと思うなら思い切って飛び込んでみよう!

———大学院に進学して良かったと思いますか?

良かったと思います。キャリア的な意味でも人脈的な意味でも。単純に自分の視野が広がったというか、世の中の仕組みがわかったという実感があり、知的好奇心が満たされました。本を読んだだけだとわかった気になってしまうから、自分の頭で考えてアウトプットする場は大事だと思います。どういう本を読めば良いかがわかったのも大きな成果でした。「この先生の本を読めば間違いないな」「このジャンルならこの人の本だな」と。例えば、沼上先生の『経営戦略の思考法』は経営戦略というものを知りたい、使いこなしたいという方にはぜひお勧めしたい本です。




———「この辺りに答えがありそうだな」とわかるようになるだけでも随分違いますよね。そういえば、これまでのインタビューで、進学した人はみなさん、実は人生のどこかで大学院という選択肢に遭遇しているらしいのですが...

僕もありましたよ。大学生時代に居酒屋でバイトをしていて、そこにMBAの授業帰りの常連さんが来てたんです。その人と話したことが、いま思えばMBAとの最初の出会いでしたね。




———どんな人に大学院を勧めますか?

何となく今の仕事に閉塞感を覚えている人、不安を感じている人は一度飛び込んでみたら良いんじゃないかと思います。新しい人や他の業界の人とも知り合えますし、進学することで視界がぐんと広がります。MBAはそんなに楽なものではないですけど。それから、人生を変えたい人。飲み会で友人が言ってたんです、「先輩にMBAに行くと人生変わるよと言われたから来ました」と。友人も僕もまだ人生変わってないですけど、たぶんこれから変わります。




———即効性があるものではないかも。

そうそう。自分も卒業してここ数ヶ月で、これまで思ってもみなかった転職を考えています。いつかはわからないけど、どこかで必ず人生が変わると思います。基本みんなポジティブな気持ちで進学するはず。「現状を何か変えたい」と思っている人は、思い切って飛び込んでみたらいいのでは?




———ポジティブな気持ちの人ばかりが集まる場所なんて、そうそうないですよ。もう、良いことしか起こらない気がする!

そう思います。年収もMBAホルダーはアップするし、コスパの良い自己投資だから人気も年々上がってきています。




———自分を変えたいと思っている方に、MBAは新たな世界を見せてくれる大きな可能性を秘めていますね。興味深いお話をどうもありがとうございました!



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