学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。
そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連続企画です!
今回、本を紹介するのは...
グロービス経営大学院を卒業された千葉 浩文さんです!
千葉さんのインタビュー記事はコチラ
「パワハラ上司を科学する」津野香奈美(著)/筑摩書房
パワハラが生じる要因はさまざまな研究で明らかになっており、それゆえに対策も容易であると説いています。学術論文レベルの内容を、社会に明確な解決策を提示する必要性を訴えるために一般書にしたということもあり、手に取った瞬間から引き込まれます。私も勤務先で担当するコンプライアンスで、社内の啓発に本書をフル活用しました。
この2冊は、共同幻想的に思われているシニアはこんなもの、こうすればパワハラなんて生じないがバイアスや空気であると喝破し、学術的知見から実践的な処方箋を提示する点でも共通しています。実務者の一人として、実践するにあたって学術のバックボーンを得ることは心強くもあり、学術の知見を実務に応用していく小気味よさも味わえました。