地域学をはじめよう 京都芸術大学大学院芸術研究科MFA芸術修士 土田智

学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。

そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連続企画です!

京都芸術大学大学院芸術研究科MFA芸術修士を修めた土田智さんです!

土田のインタビュー記事はコチラ

地域学をはじめよう」 山下祐介/岩波書店

大学院のゼミでの推薦図書。

岩波ジュニア新書といえば中・高校生を対象としている印象が強かったのですが、各章立ての構成・論述の厚さ・結論など明確でわかりやすく、研究と同時に「論文化」という壁を前にした私にとって、あらゆる面で幅広く読め、「学ぶこと」への参考となりました。

特に「地域とは自治の単位」という定義と、その丁寧な読み解きは、県・市という大きな枠組み・フォーカスから徐々に対象を絞っていき「字名・地名」という最小の単位へと迫ります。その地域固有の風土ならではの歴史や文化、人びとの活動や、さらにはコモンの魅力・価値へと触れる。調査実習の手法を踏まえることで、観察者は当事者にもなり得て、歴史と空間を往還できる。

このような読み解きや観察は、長年デザイン活動に携わってきた私自身が手法としても、知らないうちに、用いてきたものでした。

足元から見つめ直していくことで、顧みられなくなりつつある地域から、明瞭にデザインが立ち上がる道筋に希望を抱きます。

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