学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。
そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連続企画です!
都立大MBAを卒業された青木 和輝さんです!
青木さんのインタビュー記事はコチラ
「生物多様性 - 「私」から考える進化・遺伝・生態系」本川達雄(著)/中央公論新社
生物多様性はなぜ大切なのでしょうか?ESG対応を行い、企業や事業の持続可能性を高めるために大切にするものでは、けっしてないはずです。
生物多様性を理解するためには、遺伝子から生態系までの幅広いスケールで、それなりに生物学の勉強をする必要があり、本書ではそれを丁寧に紐解いていきます。そして、生物とは何なのか、豊かさとは何なのか、生物多様性とは何なのか、ひいては〈私〉とはいったい何者か、といった疑問へ答えていきます。やがて、現代人が日頃追求している世界が、いかに生物多様性と相反する方向へと向かっているか、という事実に気づかされます。
多様なもの、そこには自身の嫌いなものも含まれています。役に立たない有象無象の生物を内包している生物多様性には、あなたが「守りたい」と思うだけの価値が果たして本当にあるのでしょうか。それを考えるためのきっかけを与えてくれる1冊です。