こんにちは、Elephant Career代表の秋山です。
私は、都内の理系大学を卒業したのち、ITベンチャー企業に就職し、3年目から人事として評価報酬制度やキャリア開発などを担当してきました。私自身会社員として働いている中で、仕事に課題を感じて、人材開発・組織開発を専門的に学べる大学院に進学しました。
大学院に進学を希望している方の中には「私でも合格できる難易度なのか」と不安に感じているかもしれません。この記事では、エレキャリで100以上にインタビューしてきた経験をもとに大学院の入試について解説します。体験談もあわせて紹介するので、リアルな意見が知りたい場合は、ぜひ参考にしてみてください。
●大学院の難易度について
社会人が入試を受ける場合、受ける入試の種類によって難易度は変わります。一番チャレンジしやすいのは社会人入試ですが、難易度が低いからと言って受験対策していないと、失敗することもあります。
きちんと準備して、試験に臨むことが大切です。働きながら通える社会人大学院について詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
●大学院入試の合格率
入試倍率について、いくつかの大学院をピックアップして紹介します。大学院の難易度は倍率で比較することが多いですが、能力などを判断して合格者を決定します。定員を割ることがあるため、合格率で見るのがおすすめです。
大学院名 |
合格率 |
2.01 |
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2.96 |
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2.42 |
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3.06 |
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3.53 |
大学によって合格率は異なります。難易度を調べたい場合は、希望の大学院の入試データを参照しましょう。
【参考】
横浜国立大学「令和5年度 横浜国立大学入学者選抜実施状況一覧(大学院)」
東京都立大学「教育情報の公表 :: 2022年度 入試状況(研究科) | 東京都立大学」
神戸大学MBA「2023年度入学生情報」
上智大学「2023年度大学院入試状況」
筑波大学「令和5️年度大学院入学試験結果」
各大学で気になる場所がある場合は、以下のインタビューまとめページも参考にしてみてください。
●大学院で実施されている社会人が利用できる入試方法
大学院で実施されており、社会人が利用できる入試方法は、以下の3つです。
- 一般入試
- AO入試(総合型選抜)
- 社会人入試
それぞれの特徴や社会人におすすめの受験方法を紹介します。
一般入試
一般入試は、大学を卒業した人や見込みがある人が受験可能です。基本的には筆記試験や書類審査、面接をメインに評価します。研究計画書を提出する大学院もあります。
学力が審査の基準になるため、働きながら勉強しなければいけない社会人にとっては難易度が高い方法でしょう。
AO入試(総合型選抜)
AO入試(総合型選抜)とは、人物像を重視した方法です。書類審査と面接で合否が決定されます。社会人以外にも学生などが受験できるため、競争率が高くなる入試方法です。
社会人入試
社会人入試は、働いている人が利用しやすい方法です。内容は基本的に小論文と面接です。筆記試験を課しているところもあります。
受験には実務経験3年以上などの条件があります。一般入試などと比べると、対策しやすいため、社会人でもチャレンジしやすいでしょう。受験のためには、研究計画書をしっかり書いておく必要があります。
- 筆記試験・小論文
- 面接
- 研究計画書
については、以下で解説しています。
筆記試験・小論文
社会人入試では、筆記試験が少なかったり、課されていなかったりするところがほとんどです。もしも課されている場合は、大学院が公開している過去問で対策しましょう。小論文を課している大学院は多いため、文章構成や書き方など対策をしておく必要があります。
面接
さらに面接も課されているところが多いです。面接は主に志望理由や研究計画書、仕事との両立などが聞かれます。志望している分野の基礎知識は日頃から身に付けておきましょう。インタビューした方の中にも、小論文を添削してもらったり、自分のスキルの棚卸しをしていたりする人がいましたよ!
研究計画書
社会人大学院入試で重要視されるのは、研究計画書です。研究計画書とは、大学院に入学した後にしていく研究の内容と計画をまとめたものです。研究の目的やテーマはもちろん、今までの学力なども見られます。
前述しましたが、研究計画書は面接の際にも使用されます。研究の内容や社会的意義、手法などが問われるため、答えられるようにしておきましょう。研究計画書の書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
●大学院入試までにやっておくべきこと
大学院入試までにやっておくべきことを紹介します。
- 大学院に行く目的を決める
- 自分に合った大学院を選ぶ
- 書類に漏れがないようにしておく
- 進学した先輩の話を聞く
入試までにはたくさんやるべきことがあります。必要なことをリストアップして、漏れがないようにしておきましょう。
大学院に行く目的を決める
まずは大学院に行く目的を決めてください。大学院に目的もなく行ってしまうと、学んだことが吸収できず、時間とお金を無駄にしてしまいます。勉強に身が入らず、最悪の場合自主退学してしまう可能性があります。
まずはなんのために大学院に行くのか決めておきましょう。ノートなどに書いておくと、いつでも振り返りができます。
自分に合った大学院を選ぶ
自分の研究テーマや目的に合った大学院を選ぶようにしてください。名前だけで大学院を選んでしまうと、自分の目的などを満たせず無駄にしてしまいます。自分に合った大学院の探し方はホームページをチェックしたり、オープンキャンパスに参加したりなどで見つかりますよ。
特にオープンキャンパスでは、最新情報を獲得できます。講義も受けられるので、自分に合った学び方かチェックできます。雰囲気なども感じられるため、第一志望の学校のオープンキャンパスにはぜひ参加してください。
書類に漏れがないようにしておく
大学院入試には、たくさんの書類を用意しなければいけません。主に以下の書類が必要です。
- 卒業証明書
- 成績証明書/外国語成績証明書
- 推薦書
- 健康診断書
- 履歴書
大学院によっては、他の書類が必要だったり、提出が不要だったりするものがあります。中には準備に時間がかかるものもあるため、前もって用意しておきましょう。受験準備について詳しく知りたい場合は、以下を参考にしてみてください。
進学した先輩の話を聞く
進学した先輩がいれば話を聞いてみるのがおすすめです。入試の内容はもちろん、入学してからのスケジュール管理方法などを聞いておくとイメージしやすくなります。もしも周りに社会人大学院経験者がいない場合は、Elephant Careerのインタビューも参考にしてみてください。
●大学院に進学した人の体験談
働きながら大学院に進学した人の経験談を紹介します。リアルな体験談をチェックしたい場合は、以下を参考にしてみてください。
東京都立大学大学院のMBAプログラム 青木和輝さん
青木さんは、物理学専攻で博士号を取得後に、異分野のMBAプログラムに入学しました。入学までは書籍と論文をインプットしたり、過去問を解いたりしていたそうです。独力で入試を突破しています。
青木さんのインタビューでは、細かいスケジュールなどが掲載されています。気になる場合は、参考にしてみてください。
筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院ビジネス科学群 松田裕之さん
松田さんは手触り感とAIへの興味からデータサイエンティストへ転職したタイミングで、筑波大学院へ進学しました。松田さんは受験準備で研究計画書をかなり練ったそうです。知識不足で生みの苦しみがあり、難しかったと話します。
受験準備で時間がかかることもあるため、知識をしっかりつけたうえで余裕を持って動くのが大切です。松田さんのインタビューが気になる場合は、以下を参考にしてみてください。
●まとめ
大学院の入試は、種類によって難易度は異なります。社会人入試はチャレンジしやすいですが、油断していると失敗することもあります。きちんと対策して、後悔がないように受験準備を進めてみてください!
もしも受験準備をどう進めるべきか迷っている場合は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。