
学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。
そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連続企画です!
今回は、今回は、昭和女子大学大学院 生活機構研究科 生活文化研究専攻を修了された山田 瑞穂さんです。山田さんのインタビュー記事はこちら
『アーカイブズ学入門』大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国文学研究資料館 編(2024年・勉誠社)
◎山田さんのコメント
アーカイブズ学は、日本ではまだまだ新しく、発展途上の学問です。ここ何年かでようやく大学や大学院で専門的なコースが設けられたり、アーキビストの資格が確立されてきたりしました。
そんな中で、アーカイブズ学とは何か?から、現時点の日本のアーカイブズ学の基礎的な部分を紹介しているのがこの本です。
アーカイブズとは、組織や個人がその活動に伴って生み出す記録のうち、特に重要な資料、またはそれを保管する施設を指します。現在の日本では、省庁や地方自治体の公文書の管理を中心に研究が進められることが多いですが、企業でも、徐々にその活動は範囲を広げています。
アーカイブズ学は一見、国文学や歴史学、図書館学や博物館学と近い学問にも思えますが、通ずる部分はありつつも、似て非なるものです。
みなさんが今読んでいる文書、書いている論文、仕事で扱っている資料などが、何十年後の社会でどうなっているか?身近なものを想像しながら、読んでみてください。