
MBA学習者のリアルな実務と学びをつなぐ「支えの書」をリレー形式で紹介していく連載企画が、ひっそりと(でも熱く)始動します。
「迷ったときの灯台のような一冊」「背中をそっと押してくれるページ」
──そんな出会いを、定期的にお届けしていきます。
今回、紹介するのは…

『ゲーム理論で勝つ経営 競争と協調のコーペティション戦略』著者:アダム・M・ブランデンバーガー&バリー・J・ネイルバフ訳者:嶋津祐一、東田啓作/日経ビジネス人文庫/466ページ/2003年12月刊
理論が“肌感覚”に変わる瞬間
ゲーム理論の定番モデル「囚人のジレンマ」から始まり、企業間・組織内の微妙な駆け引きを鮮やかに描写。理論だけを丸暗記するのではなく、「次に何を仕掛けるか」がリアルにイメージできます!
PARTSで業界を“ぶった切る”
本書の核とも言えるPARTSフレームワーク(Player, Added value, Rules, Tactics, Scope)で、自社と競合・協業パートナーの立ち位置を可視化。「ルールの読み替え」や「補完関係の設計」といった高次元の意思決定を、まるで戦略パズルを解くかのように体験できます。
“攻め”も“守り”も自ら仕掛ける
単なる競争戦略ではなく、協調を取り入れながら市場の“パイ”を拡大し、ルールを自社優位に書き換える。第2部で学ぶシナリオ思考は、MBAでの学びと組み合わせて、自社事業やキャリア設計にそのまま応用可能です。
MBAで学ぶ戦略理論を少しかじるには、おすすめの一冊です!