知識創造企業/知識をつくり出すのは、中間管理職だ(著)竹内 弘高

MBA学習者のリアルな実務と学びをつなぐ「支えの書」をリレー形式で紹介していく連載企画が、

ひっそりと(でも熱く)始動します。

「迷ったときの灯台のような一冊」「背中をそっと押してくれるページ」

──そんな出会いを、定期的にお届けしていきます。

今回、紹介するのは…

竹内弘高 著『知識創造企業』(東洋経済新報社)

 経営学を学ぶ人なら一度は耳にしたであろう“あの名著“です。が、「聞いたことあるけど読んでないんだよね……」という声もチラホラ。そこで、いま一度、この本がなぜ現代にも刺さるのかをお伝えしたいと思います。

この本の核心は、「知識は個人の頭の中だけに閉じ込めておくには惜しい」ということ。
 現場で得た経験(いわゆる“暗黙知“)を、どう“形式知“にして、どう組織全体で活かしていくか。そのプロセスを描いたのが、有名なSECIモデル(セキモデル)です。

 ソーシャライズ→エクスターナライズ→コンビネーション→インターナライズ……と並べるとなんだか呪文のようですが、要は「気づきを言語化し、共有し、組み合わせ、また実践へ戻す」という、知識のぐるぐる回転運動のこと。
そして何より大事なのが、「場(Ba)」の概念。

 優れたアイデアは、静かな書斎よりも、給湯室の雑談から生まれることもある――そんなことを教えてくれます。知識とは、書棚に並べておくものではなく、人と人の間で発酵させるものなのだと。

この一冊、読み終わるころには「会議って、もしかして知識創造のダンスホールなんじゃ?」という気さえしてきます。
 チームで成果を出したい人、自分の仕事を一段深く捉え直したい人に、心からおすすめしたい名著です。

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