学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。
そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連続企画です!
名古屋商科大学MBAを修了された金藤 美樹穂さんです!金藤さんのインタビュー記事はコチラ
中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク
artも好きで自身でも絵をかくのですが、特にグスタフクリムトが好きで、先日は本場ウィーンまでクリムトの「接吻」を見に行ってきました。
絵画は音楽同様、画家の人生背景や精神性が見事に表れます。そのさらに奥には当時の時代背景が当然ながら色濃く関係しており、絵画や画家の心情を読み解くうえでは時代背景の知識を持っておくと、とても豊に感じ取れます。
その点で、本書はクリムトの時代背景であるハプスブルク王朝と、その時代に活躍したクリムトを筆頭にクリムトを崇拝していたエゴン・シーレなど関連の深い他画家も踏まえ、絵画と共に解説してくれています。物語を読んでいるようにスイスイと読める文体で、知識も深まりますが、その時代の人々の人間らしさも感じられる面白い一冊です。