サービス・ドミナント・ロジックの発想と応用 早稲田大学大学院経営管理研究科 廣瀬 知砂子

学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。

そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連続企画です!

早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田ビジネススクール、WBS)を修了された廣瀬 知砂子さんです!

廣瀬さんのインタビュー記事はコチラ

サービス・ドミナント・ロジックの発想と応用」R.F.ラッシュ (著)、 S.L.バーゴ (著)、 Robert F. Lusch (著)、 Stephen L. Vargo (著), /同文舘出版

わたしは株式会社KIKAKU BRAINという商品企画コンサルティング会社を経営しています。化粧品やアパレル、食品など、さまざまなジャンルの企画にたずさわる中で、この数年でプロダクトマーケティングの様相が大きく変わっていることに危機感を抱きました。その点を修士論文のテーマに深掘りすることにしました。そこで出会ったのが『サービスドミナントロジック』です。これはバーゴとラッシュによって2004年に発表され、Googleスカラーでなんと22,489件の引用がある論文を基にしています。

サービスドミナントロジックをひとことでお話すると、「物自体には価値が存在せず、物を手にした人がそれを使用した時に価値が創出される」という考え方です。さらに言うと、製品が実現する価値は、顧客が製品を購入した瞬間にではなく、製品を購入後に使用する過程で、顧客と企業や製品との相互作用を通じて生み出される「使用価値(Value in Use)」、そして製品は顧客接点や相互作用を通じて価値を創造するための手段として機能する「価値共創(Co-Creation of Value)」であると考えられています。

個人的に「消費者の手元に届き、使用されることで新しい価値が創造される」という考え方に、非常に腹落ちしました。メーカーが想定していなかったベネフィット、使用方法、ターゲットで広がっていくという「想定外のヒット」はたくさんありますよね。

今まで、プロダクトマーケティングは、製品を市場に出すことがゴールでしたが、発売後も消費者の反応に応じてリコンセプトを続けることは非常に重要です。経験則でふわっと頭にあったことでしたが、ガッツリと理論で知ることができたので、これを学んでからはクライアントワークの実務で非常に役立っています。マーケティングに関わる方にはぜひおすすめしたいです。

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