「限界突破」信念で未来を切り拓く。グロービス経営大学院

働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」
今回は「グロービス経営大学院MBAプログラム」を終了した、藤原直樹さんです。インタビューでは新入社員当時から「ずっと購買の仕事を担当していた」藤原さんが、キャリアへの不安を感じ、旧態然とした組織から自分の未来を切り拓いていくための決心を固め、ご家族の理解を得ながら前へと進む真摯な姿を追っています。進学が彼自身の人生だけでなく、周りの人に与えたプラスの影響など、価値ある情報が詰まったインタビューです。

藤原 直樹さん

1988年生まれ、大阪府富田林市出身。2011年に創業130年弱の老舗素材メーカーの古河電気工業株式会社に入社し、購買(原材料の調達)部門からキャリアをスタート。購買の専門性は高まっていく一方で、自身の今後のキャリアの可能性に不安と閉塞感を感じ、大学院へ通うことを決意。現在は経営企画部として、中長期的な成長を目指すための事業ポートフォリオ変革の推進をメインミッションとして邁進中。

卒業・修了した大学・大学院:グロービス経営大学院
入学年月(年齢):2020年4月(31歳)
修了年月(年齢):2022年3月(33歳)

 若手に裁量がある古河電工に新卒入社

藤原さんは関西学院大学経済学部のご出身だそうですが、主にどういったことを学ばれていたのですか?

はい、経済学部の中でも景気予測を専攻とするゼミに所属しておりました。そのゼミはディベートに力を入れていて、他大学とのディベート大会に参加するなど、積極的に取り組んでいました。遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強するといった感じでオンオフはっきりした学生生活でした。講義やゼミ以外にも、アルバイトやバスケサークルでの活動にも励み、充実した大学生活でした。

 

———その後、ご就職は?

2011年4月新卒で古河電気工業株式会社に入社し、現在も勤務しています。就職活動をする中で、最初は業界を絞らずにまんべんなく見ていましたが、いろんな会社の話を聞いていく中で、個人ではなくチームで仕事をしたいというのが1つ自分の中の軸になっていきました。加えて、特定の限られた人だけに届けるような商品・サービスよりは、なるべく広く多くの人にリーチできるビジネスの方が、自分はやりがいを感じるんじゃないかと思うようになってからは、BtoBメーカーを中心に就職活動を進めていました。その中でご縁があった古河電工に決めたという流れです。

 

ご入社されて11年、ここまで続けられたのは期待していた通りいい会社だな、やりがいがあるなっていう実感があるからでしょうか。

会社規模のわりに新卒の採用人数が少ないこともあり、若いうちから何かやりたいと手を挙げれば、それを任せてくれるかつ応援してくれる雰囲気はあると思っています。

 

これ以外できなくなるという危機感

——— やりがいある仕事に恵まれる中で、大学院に進学しようとおもったきっかけは、どんなことだったのでしょう?

何か一つの理由ではなくて、今までの積み重ねがきっかけです。入社してすぐに三重工場に配属になり、そこから数年間資材調達の仕事をしてきました。当時からこの仕事を2,30年続けるというよりかは、会社生活の中で色々な仕事をしてみたいと思っていましたが、周囲や上司からの期待としては、「まずは目の前の仕事で成果を出してほしい」というのは現実としてありました。その悔しさもあり、「皆に認めてもらえるような成果を出そう!」と頑張った結果、三重工場時代は入社3年目から3年連続で社長表彰を受賞することができました。本社の購買部門に異動してからも複数回社長表彰を受賞できるような大きな成果を出すことができて、順調にキャリアを積んできたんです。これなら文句なく異動できるだろうって思ったんですが、すると今度は「今抜けられちゃ困る!」って話になってしまいました笑。

 

——— 仕事できる人あるあるですね....会社が離してくれない笑

資材調達のスキルはめちゃくちゃ上がってきたっていう実感はあったんですけど、それ以上成長できる気が自分にはしなかった。これ以上この仕事を続けると、多分この仕事しかできない人になり、キャリアが行き詰まるなと感じました。ただ、「じゃあ他の仕事がやりたいとなっても、資材調達以外で何ができるの?」と問い直したときに、明確に答えられない。「自分自身のポータブルスキルも不足しているのでは?」という疑問も湧いてきました。

 

一度は金銭的な理由で諦めかけた

———では、ポータブルスキルを身につけるために、グロービスに?

そうですね。当時から社内の人とよく飲みに行ったりしていたんですが、別部署の課長がたまたまグロービスの卒業生だったんです。その人の「他の人とはちょっと違う感」がすごくて。どんな話題にも理路整然と回答してくれますし、経営目線であらゆる物事を語るんです。なんでそんなことができるのか興味が湧いて聞いてみたら、グロービスに通っていたという話を聞いて。「あ、なるほどな」って納得しました。

以前から「キャリアをつくる技術と戦略」という本でグロービスの存在を知ってはいました。でも授業料を調べたら2年間で300万円と知り、「とてもこれは自費では払えないな...」と諦めてしまっていました。

——— かなり大きな出費ですよね、車買えますもん。

そうなんです笑。ただ、ある時その課長が他社のグロービス卒業生と私を引き合わせてくれたんです。その方は、グロービス通学中に妊娠がわかったあとも、つわりがある中でも授業をフルで受けて、出産したときも休学せずにオンラインで授業を受けて2年で卒業したそうで。しかも日本語ではなく、英語のプログラムで。

 

——— それは猛者ですね。

その話を聞いてマジか!って思いました。「会社がお金を出してくれなかったけど、いい意味で会社に期待するのをやめて、自分でもうやろうと思ったから自費で通いました」っていう彼女の話を聞いたときに、さらに衝撃を受けて。自分は男性ですが、自分の妻がつわりでしんどかったときとか、出産後の大変な時期も見ていたので、いやあの状況で2年間で勉強して卒業する人がおるんやっていうのが衝撃すぎて。プラスして、会社に期待するのをやめて自分で通ったっていう決意をきいて、自分を見つめなおすきっかけになりました。

自分は会社にお金出してくれませんかって相談して、いやちょっと難しいですねって言われた時点で諦めてたんで、それがとても恥ずかしく思えたんです。身体的な問題すらないのに、自費でかつ身体的に大変な時に通った人がいるっていう事実に、お金出してくれないからっていう理由で通わないのがかっこ悪いというか、恥ずかしいっていうふうに思って。その日の夜にすぐ説明会に申し込みました。説明会に参加した日に、その場で受験を決め、その後はとんとん拍子に話が進んでいきました。

 

——— 素敵な出会いですね。課長は、藤原さんが悩んでいる姿を見て、どうにか背中を押したいって思ってくださってたんでしょうね。受験の細かいことも聞きたいのですが、入試のためにどんな準備をされましたか?

グロービスは受験にあたって推薦文を書いてもらうかどうか選べるんですね。自部署の上司に依頼するのが一般的らしいんですけど、私はグロービスへの進学を後押ししてくれた、先ほどの他部署の上司にお願いをしました。

あとは家族には事前に、お金と時間のことを話すようにしました。 私の妻は専業主婦で、私の収入=世帯収入なんです。なので、その中で私が進学するとなると絶対妻から断られると思いました。ただ、説明会で授業料の話をよくよくきいてみると、通っている間の二年間は貯金を増やすことはできないけど、減らさずに済むことがわかりました。それを妻に話すと納得してくれて。そこはありがたいなと思っています。

 

——— 職場だけではなく、家庭にも背中を押してくれる人がいるって心強いですね。

はい。ただ、応援もするし尊敬もするけど、お金を払ってまで仕事の後に勉強しようとする気持ちは全然わからへんって今でも言われますね笑。あと義理の両親にも、入学前に事前に説明しました。

大学院に通いたいと思っているんですが、本当によろしいでしょうか、妻にも負担をかけてしまうと思うんですけどみたいなことを言って。そしたら賛成して、在学中も全面的に応援してくれました。親戚で旅行に行くときも、私の勉強用に別で部屋をとってくれたりして。義理も含めた家族の協力が本当にありがたかったです。私もそこまでやってもらった以上、ちゃんと勉強しないとバチが当たるみたいな感じで、勉強に身が入りました。

 

自社の経営むずいやん....!と気がついた

——— これがあったから、大学院にいってよかったなと思うエピソードはありますか?

一つはMBAで学ぶことによって、自社の経営の難しさがわかったことです。大学院で学ぶケースは、単一事業をどう経営していくか、という事例が多いんです。そうしたたった一つの事業の構築や立て直しや成長させるだけでも難しいのに、当社の事業は非常にたくさんあって、その中でも歴史やたくさんのしがらみもあって。経営について学べば学ぶほど、ウチの経営めちゃくちゃ難しいっていうのが本当にわかりました。

二つ目は他者との繋がり、人的ネットワークの広がりはグロービスで得た大きなものだと思います。今でも困ったときに相談したりされたりできる一生の友人を多く得られたのは、大きな財産です。自分は授業以外にも学生がやるイベントとか有志イベントの幹事を積極的にやることで、さらにそこのネットワークが強固になったと実感しています。どうせグロービスに入るんだったら、それこそ学費を自腹で払っている以上、得られるものはもう全部得るぞっていう気概で入学したので、なんでも積極的に取り組んでいました。

 

——— 前のめりで学ぶなかで、苦労したことはありますか?

学生生活と社会人生活、それと家族との生活を同時にやっていく中で、1回だけ限界を超えたことがありまして。2021年の夏でした。授業も4科目同時に受講し、かつJBCCというMBAのビジネスコンテストにも応募。加えて、研究プロジェクトの選考提出も重なったときは、体重がめちゃくちゃ落ちました。食欲もなくなって、起きてる間ずっとイライラが止まらないみたいな状態でした。今振り返ると、きっと限界を超えたんだなっていうふうに思えます。ここまでいったらダメだな、と。

 

——— 超えてみないとわからない限界ってありますよね。怖がらないで、超えてみるのって意外と大事な気がしています。

人間、勝手に自分はここまでしかできないと低めに線引きしてると思うんです。でもMBAに通う人って、やってみたら意外とできたってパターンが多いと思います。あと単純に、睡眠時間も削って勉強する笑 ので、シンプルに自分のキャパシティが大きくなった実感はあります。仕事をした後に徹夜でレポートして、6時までレポートやって2時間だけ寝て、9時からテレワークで仕事をする。そんなことを2年ぐらいやっていると、意外と何とかなるっていう自信もつきました。仕事でめちゃくちゃ忙しかったとしても、多分このグロービスの2年間より忙しいことはないだろうと思います。

 

———1回振り切ってみたから限界値を超えたっていうことですか?それとも生産性が上がったってことでしょうか?

生産性が上がったということもあると思いますが、それ以上に時間の使い方がうまくなったんだと思います。ダラダラする時間が減って、明確にこの時間はこれをする、という意識づけができるようになったのか、むしろそれをしないと回らない。そういう意味では時間の使い方がうまくなりました。本気で授業に取り組もうとすると、思った以上に時間が取られるんです。授業に参加している時間だけじゃなくて、授業に向けた予習復習もあるので。

入学前の妻との約束で、平日はいいけど土日の子供が起きている時間は勉強も授業も入れないと言っていました。でも、どうしても取りたい科目が土日しか空いてないとか、レポートとかイベントの追い込み時は土日もしないと追い付かないこともありました。それでこの約束を守れず…。入学して半年ぐらいで、土日もやらないと追いつかないとわかった時点ですぐに話をして、「卒業後は家庭最優先」を条件になんとか納得してもらいました。

 

自分が気づかなかった強みを教えてくれた仲間たち

——— 予想してなかったMBAの良さってありますか?

良い意味で裏切られたなと思うのは、自分が気付かなかった強みを同級生が教えてくれたことでしょうか。グループワークのファシリテーションやイベント幹事をやっていると、「皆がいっぱいしゃべる中でも的確に議論の核を抽出してくれる。まとめるのが上手だよね!」と褒めてもらう機会がたくさんありました。

会社だとあいつちゃんと議事録書いているな、ぐらいで何も言われなかったのが、同じことをグロービスの中でやると、すごく褒められる。このときに初めてこれって自分の強みだったんだというのに気づいて。見つけてくれたというか自分に直接言ってくれたっていうのが、全然そこは期待してなかったところだったんですけど、いい意味でのサプライズでしたね。

お金のこと、勉強時間のこと

———グロービスには職業訓練給付金はありますか?

あります、ただ2年で卒業しないと満額もらえないんです。同級生の中には3年で卒業する計画の人もいたんですけど、私は「絶対に2年で卒業して満額もらう」と妻とも約束していたので。無事に2年で卒業、職業訓練給付金を満額得ることができました。

 

———1日の中で勉強時間の確保など、工夫していたことはありますか?

夜の授業がない夜間メインで勉強していました。グロービスに通っていた二年間はテレワークが基本、9-18時で仕事をして、その後は家庭のコアタイム。子供とご飯・お風呂・寝かしつけの準備で3時間があっという間に過ぎていって、21時以降が主な勉強時間でした。私の場合、通学している2年間、家事と育児で私の手が回らないところを妻が全面的に対応してくれたので、そこは本当にありがたかったです。妻にあらかじめ授業の日程だけでなく、レポート提出日や課外活動のMTG時間も事前に共有することで理解を得られたのが大きかったかもしれません。



 主体的に残ることを決めた

——— 今後のキャリアイメージついて教えてください。

経営に携わるポジションで仕事がしたいと考えていて、実際に今年の9月から経営企画部に異動しました。これはグロービスに行ってなかったら絶対なかった異動だと思っています。人事部からは、みんな大きな仕事や経営に近い仕事がしたいって言うけど、自費でMBA取った人はそうそういないと言ってもらえました。やる気があって実際に大学院で学んで、役立つスキルを身につけてきたっていうところを評価してもらえたんだと思います。

経営企画部は基本的に課長・部長を経験した人しか行かないのですが、私の意気込みを買ってくれて、配属をしてもらいました。そういう意味では、経営に近い仕事ができるポジションにあるので、そこを今後しっかりやっていきたいです。

 ——— 自分で手繰り寄せたキャリア、かっこいいです。

後輩にも話をしていましたが、正直進学していなかったらこの異動とかキャリアはなかったと思うし、そういう意味でも本当に行ってよかったと思っています。自社に限らず、他でもやれる自信がついたので、本当にうちが合わなかったら無理して残ることもないっていう、いい意味で余裕もできました。キャリアの選択肢がある上で、会社に残って働くことを主体的に選べたのは大きいかなと思います。

 

———力をつけると外に目が向く人もいると思いますが、そこは自社に魅力を感じ続けているというか愛があるってことなんでしょうか。

そうですね、それこそ卒業してからはLinkedIn等で転職オファーのメッセージが急に来るようになりました。ただ、他社からのオファーを見たときに、単純な条件だけでなく、「今の自分が一番チャレンジできるやりがいのある仕事だろうか?」「本当に自分を評価してくれているのだろうか?」とも考えました。

正直、卒業して初めての異動が経営企画部じゃなかったら、他社に転職する選択肢も十分にあったと思うんですけど、まさか今まで当社で前例がないこの年次で経営企画部への異動があると思わなかったので。会社はちゃんと見てくれてるというか、評価してくれてるなとわかりましたし、これだけ”難しい”会社の経営企画部ってめちゃくちゃハードルがあるやりがいがある仕事で、それこそMBAで学んだことを活かす、もう絶好の機会だと思い、今の会社に残ることを決めた次第です。



覚悟が段違いに違う学び

——— 藤原さんにとって、大人が学ぶってどんなことだと思いますか?

私の場合は学ぶことの大切さと楽しさを初めて知ったなっていうのが正直あります。義務教育まではある意味強制的に勉強しろって言われると思うんです。学生時代は親がお金を払ってくれたから何も意識もしなかった。でも社会人って、自分から学ぼうとしないと学ぶ機会ってないですし、数十万・数百万のお金の重みもわかる。自分でお金を払って勉強するって、絶対に無駄にできないって覚悟が固まりますよね。勉強に対する心構えが、学生時代と違いました。グロービスの2年間が人生で一番勉強したなっていうふうに思いますし、親にお礼を言いました。大学に通わせてくれてありがとう、でもあんまり勉強してなくて本当にゴメンって笑。

 

-———では、どんな人に進学を進めますか?

私はグロービスで誇張ではなく、本当に「人生を変える経験」が出来たと思っています。見える世界が入学前後で全然違うんです。キャリアに悩んだり迷ってる人、そこまでいかなくても、ちょっとこのままでいいんだろうか。疑問に思う人はぜひ行って、「人生を変える」、未来を切り開いて欲しいと思います。

 

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