えれキャリ会#2 レポート「社会人大学院修了後 キャリアどうなってる?」

社会人大学院受験に向けた情報収集や交流を目的とするミートアップイベント「えれキャリ会」。9月30日に行われた第2回のテーマは、「社会人大学院修了後 キャリアどうなってる?」。大学院生活を終えた後、仕事や収入・人脈などにどんな変化があるのか、データと修了者のトークで探っていきました。

OPENING

秋山詩乃(以下秋山):今日は皆さん、第2回えれキャリ会にご参加ありがとうございます!今日は、大学院修了後のキャリアをテーマにお話しします。まず、データで社会人大学院にどのような人たちが行っているのか、行った人たちに転職や年収を含めどんな変化があるのか、などをメタデータで見ていきます。その後、ゲストで来ていただいているWBS修了者の八重田さんと一緒に、テーマトークを行います。

まず、自己紹介を私から。あらためまして秋山です。freee株式会社という会計ソフトの会社で人事企画を担当しています。今年で6年目、人事は今年で4年目です。会社で人事制度の刷新プロジェクトをPMとして任されたことがきっかけに、立教大学大学院のリーダーシップ開発コース(LDC)に入りました。LDC一期生で、修了したのは今年の3月です。アカデミアで学べたこと以上に、大学院という人生のサードプレイスが見つかったことで、会社に縛られずに発言やアウトプットができるようになり、自分で自分の人生を生きている感覚が得られました。

えれキャリを始めたのも、働きながら学んで自分軸でキャリアと人生を動かせる人を増やしたい、と考えたからです。社会人大学院を広めるためのメディアやサービスで、皆さんのキャリアを応援していきたいと思っています。では、今日のテーマトークのゲスト八重田さん、自己紹介をお願いします。

八重田暁子(以下八重田):初めまして。2012年に早稲田大学大学院商学研究科(WBS)を修了した八重田です。新卒で広告代理店に入社し、その後外資系の広告会社を経て2000年に独立し自分で会社をやっています。仕事の内容は大きく分けると、クリエイティブ開発とブランディングです。外資時代にP&Gのマーケティングメソッドに触れて理論の重要性を知り、さらにリーマンショックや東日本大震災を経て「外部環境の変化にも耐えられるナレッジが欲しい」と考えて、大学院進学を決めました。早稲田では、守口剛先生のマーケティングマネジメントのゼミで学びました。今日はえれキャリをライターとしてお手伝いしているご縁で、秋山さんに声をかけていただき参加しています。皆さんの役に立つお話がどのくらいできるかわかりませんが、よろしくお願いします!

秋山:では、早速始めさせていただきます。質問はチャットでも、声に出していただいても構いません。ざっくばらんに何でも聞いてください!

PART 1 修了後のキャリアメタデータ by 秋山詩乃

まず、今年5月にリクルートの「スタディサプリ」が行った調査データを見てみましょう。

学びたい、でも社会人大学院は敷居が高い?

まず、「キャリアアップや自己研鑽のために学びたい気持ち」のデータです。どの年代も、大体50%近くは男女共に学びたいと思っているようですが、やはり20〜30代が高いですね。男性だと大体70%前後、女性も70%前後の人たちがキャリアアップのために学びたいと考えているということです。私たちもこれに当てはまりますね。

 

社会人大学・大学院への進学の興味関心のグラフ

と言うことは、今日集まってくださっているいつか進学したい・具体的に検討中という方たちは、全体的に見たらかなり珍しい方ということですね。特に女性の20代〜30代で見ると5%前後ということで、確かに周りを見渡してもあまりいらっしゃらないですよね。全体的に見るとまだまだ少ない、というのが現状のようです。

何かを学びたいと思ってる理由

「何かを学びたい」と思っている理由については、「多様な知識を身につけ視野を広げたい」がトップ、次に「資格を取りたい」「専門性を身につけたい」が来ています。また、顕在層で現在大学院に行きたい、学位を取りたいという人の中で最も多い理由は「専門性を身につけたい」です。漠然と何かを身につけたいわけではなく、特に専門性を身につけたい、専門職大学院で自分の武器を見つけたいと考えている人が多いのではないか、ということがこの調査からわかります。

自信・専門性・人脈…そして気になる収入面でのメリットは?

次に、進学後の変化についてです。約65%の人が「ポジティブな変化があった」と答えています。そのポジティブな変化の具体的な内容のトップ2は、「視野が広がった」「専門性が深くなった」です。その次に「自信が持てた」「学位が取れた」「人脈が築けた」です。私も9月中までに約70人の方にインタビューしてきましたが、やっぱり皆さん人脈や自信、専門性、視野の広がりを口にしていらっしゃいます。

 

年収が増えたのか、転職できたのか、などについてはあまりインタビューの中ではお話を聞かないんですが、実際はみんな気になっていることですよね。この辺りについては、後半でお話ししたいと思っています。年収を深堀したデータもあったので、少し拾ってみました。

年収の変化

平均すると、年間で85万円年収アップしたという結果です。かなりいいんじゃないか?!と思いますが、ただ、卒業してすぐは変化がなかった人も1年2年経てばそれなりに昇給するだろうとは思うので、大学院効果だけか難しい判断ではありますね。ただ、日本の平均の昇給率と比べたら非常に高いんじゃないかと思います。

特に20代男性が一番多く、44%の人が昇給して、金額としては78万円増。20代の女性だと24%が昇給して81万円上がった、という数字になっています。みんな年収がそこそこ上がっている、と言えそうですね。

さらに、私が修了した立教のLDCも同じようなアンケートを取っていたので、参考としてお見せします。給与については、13%の人が給与手当に反映されたと答えています。自分が専門的に学んだ人材組織やリーダーシップに関連した領域を、仕事としても任されるようになったという人が30%近く。転職・起業した人も合計で20%以上います。私自身も開業したので、この中に含まれますね。

アメリカのリカレント教育について調査した論文から、データを抜粋

また、アメリカのリカレント教育について調査した論文から、データを抜粋してみました。学士号取得者の平均年収が4万5000円ドル。それに対して、修士号の取得者が5万4000ドル。専門職学位を取ると、学士取得者の倍以上の9万9000ドルです。かなり大きな開きがあるので、アメリカは日本以上に学歴社会、学位主義だということが見て取れますが、総合すると日本でもアメリカでも大学院を出て年収が上がった人たちが多いと言えそうです。

ここまでお見せしたのは定量データとしてわかりやすいものをピックアップしているので、もちろん大学院修了後の変化は年収だけではないと思います。年収以外の質的な変化もたくさんあると思うので、今日この場では年収だけでなく、客観的にはなかなかわかりづらい変化についても深く話していきたいと思っています。

PART 2  テーマトーク

秋山:ここからはトークテーマを準備しているので、これに合わせてお話していきたいと思います。

トークテーマ

 

転職しましたか?ぶっちゃけ、検討はしましたか?

秋山:私は、転職はしませんでした。freee株式会社にずっといます。ただ、修了する前、在学中に検討はしました。今身につけた知識を使える会社が他にあるんじゃないか、と思って数社受けたんですけど、結局そこでは1年近く副業として働きました。えれキャリが忙しくなるタイミングで辞めてしまったんですが、色々な会社の人事領域を知る経験ができて良かったと思っています。

八重田:私の場合、自分で会社をやっているので、もともと転職するという選択肢はまったく頭にありませんでした。自分のペースで自分が価値があると思う仕事に注力したいと思い、声をかけていただいた会社も断って自分で会社を始めたので、今更もう一度組織に入ろうとは考えていなかったんです大学院に行ったのも、自分がプロとしてこれから長くやっていくための武器を身につけるためでしたし。

秋山:確か入学されたのは、会社を作られてから10年以上経った頃でしたよね。周りの方はどうでしたか?

八重田: 新しい展望がひらけることを目標に入学してきた方も多かったですし、実際にそれを叶えた方も多いです。だからそのあたりは、目的やライフステージの差、というところもあると思います。

ずばり、年収はアップした?ダウンした?

秋山:私は大学院を出た後アップしました。会社の中での等級が一つ上がったせいもありますし、あとは大学院を出て副業がいっぱい舞い込んできたこともあって、トータルで300万ぐらい上がったかなと思います。それを今、全部えれキャリに突っ込んでいる、という感じなんですが(笑)。この年収アップがなかったら、えれキャリもできなかったなと思います。

八重田:私の場合は、これもやっぱり自分で会社をやっているということは、自分の給料は会社の利益次第なので、MBAを取ったからと言って直接的には何の変化もないんですよね。収入を上げたければ売上を上げろ、っていうことなわけで(笑)。ただ、大学院に行ったことで確実に仕事の幅は広がりました。と言うのは、大学院で興味分野がはっきりしてきたからなんです。マーケティングってモノやサービスを売るためにあるわけですけど、自分の関心はその根っこのところ、生活者の感情や行動を変化させるところにあるんだ、と明確になった感じがあって。修了してからはもっとそこを深掘りすることに注力していきたいと思ったんですね。

そこで、以前から知っているリサーチ系コンサル会社と契約して、プロジェクトに参加させていただくようになりました。n=1事象に着目してリブランディングや商品開発・新規事業提案する企業で、たくさんの消費者インサイトにダイレクトに触れられるところが私にはすごく魅力的だったんです。また、MBAを取得したことが、私のアウトプットへの信頼感やクオリティ担保につながっている場合もあるんじゃないかと思います。ベーシックなビジネスの知識を持っている人間として認めてもらえる、という感じですかね…

でも、実は私、ほとんど周りに大学院に進学したことを言わなかったんですよ。働きながら大学院へ行っている、と仕事のパートナーやクライアントに知られると、勉強に時間を取られて仕事は適当にやってるんじゃないか?と疑われそうだし、相手によっては嫌味に取られそうだし。人との関係性でマイナスになる可能性もある、と思ったんですよね。ただ、大学院進学について自分からお話しした方たちには、プラスに受け止めてもらえたかな、と感じています。というわけで、結局のところ大学院が収入アップに結びついたか、というと微妙なんです。

秋山:この「人にMBAのことを言いたくない」というのは私も同じです!えれキャリをやっているにも関わらず、大学院に行っていたことを自分から言うのがすごく嫌なんです。なぜだろう?ってこの間も考えてみたら、やはり何かひがまれたり足を引っ張られたりしたら嫌だな、という気持ちがあるんですよね。過去に他のことでもそういう思いをした経験があるので、学習してるんだと思います。でもせっかく私たち投資もしているのに、自信を持ってそれを言えないって何なんだろう?いつになったら言えるようになるんだろう?と最近考えていました。

八重田:自分で仕事している方の中には、名刺に「MBA取得」って入れている方も時々いらっしゃるんですよ。私はちょっとそれはできないですけど…。

秋山:そこまでのアピールはしないとしても、自分から言えないという状況は変えていかなきゃいけないですね。

人脈の広がりが一個のメリットだと聞いたけど、本当?

八重田:そうですね、仕事では消費材や耐久材メーカーの方からホスピタリティ関係の方、飲食業など色々なクライアントから依頼をいただいてきたので、業界の広がりはあるんです。でも、それぞれ違う業界でもマーケ部門、商品開発や広告・プロモーション担当の方たちがほとんどなんですよね。大学院で人事部門や技術部門の方たちとご一緒できたことは、本当に大きな学びで視野が広がりました。

私は守口剛先生のマーケティング・マネジメントのゼミで、同期にはマーケが専門の方はほとんどいらっしゃらなかったんですが、先輩方には活躍していらっしゃるマーケターの方やヒット商品で大きな業績を上げた方もいらっしゃって。アカデミックの先輩たちも非常に興味深い研究をされている方が多くて、とても勉強になりましたね。

脳内の変化や目線の動きから消費者の無意識を探るニューロマーケティングとか、店舗内での購買者の行動をトラッキングして研究するショッパーマーケティングとか。自分の業務やプロジェクトに直接的に関係なくても、何か示唆になったり、ふとした時に頭に思い浮かんだり。そういう方たちの研究を追いかけることも、大きな刺激になりますし、自分の引き出しを増やすことにつながっています。

秋山:わかりやすい人脈というより、根っこの部分の人脈ができたということですね。私の場合は一期生だったので、途中まで15人しかいなかったんですよ。2年目になってやっと2期生の人たちが来て、コミュニティっぽいガヤガヤ感が出てきましたね。卒業してからも何か研究をし続けようということで、今も月に1回、みんなで情報共有しています。会社の人たちとのつながりと違う、実務とアカデミックを日々一致させている人たちとのコミュニティがあるから、ずっとアカデミックから離れずにいられる。すごくありがたいなと思ってます。

ちなみに、私はえれキャリでインタビューさせていただいた方たちの質的研究をして、大学院に行くとどのような質的変化、変容が起こるのかを研究して論文を書く予定です。後でお話しますが、あらためて博士に戻るのもいいかな、と最近思っています。

 

大学院の学びや生活は、今に影響している?実務のモヤモヤや課題感を解決するために役立ってる?

八重田:生きていく上では根拠のない自信、なんとかなるだろうっていう気持ちも必要だと思うんですが、根拠のある自信も必要で。ベースとして得られた知識はもちろんですが、厳しい2年間を乗り切ったことが根拠ある自信になりましたね。

もう一つ、研究の独自性について守口先生にOKをいただいたことも自信につながったと思います。研究計画書の段階で何度も「このままだと独自性がないね」と指摘いただいて、試行錯誤した結果最終的にはOKいただいて、学会発表の機会までいただきました。もちろんすごく未熟な研究ではあるんですが、自分の視点を持つことの大切さを厳しく問われて、そこで何とかひねり出せたのが良かったと思っています。

それから、私はマーケティングの真実を知りたいと思って大学院に行ったんですけど、真実って実は3層構造になってるんじゃないか、と思うようになったんですよ。

秋山:面白いですね。

八重田:図にすると、一番真ん中にあるコアの部分が「変わらない真実」で、人間の認知の仕組みとかヒューリスティクスとか、既にアカデミックで解明され立証されているもの。これは確かに、大学院で真実として知ることができました。

ただ、変わる真実もあって。マーケティングだと、生活者を取り巻く環境の変化によって生活者の行動が変わることもある。コロナでオンラインの買い物が増えたり電子決済が急速に広がったりしたのも、その一つですよね。消費者の行動の変化は、タイムリーに追っかけていかなきゃいけない。変化をキャッチしていくことも必要なんですよね。

それからその周りにまだ発見されていない真実、というのもあると思うんですよ。先ほどの独自性にも繋がってくるんですけれども、真実と言うより仮説と言ったほうが適切だと思うんですが、いろいろ知識を得たり変化する消費者行動にキャッチアップしたりしながら、こうなんじゃないか?こうなっていくんじゃないか?と日々の業務の中で自問自答して、自分なりの真実を見つけようと努力していくことが、実は一番大事なんじゃないか、と。大学院に入る前は、ドーンと一つの大きな真実があって、それを知ればすべてが解き明かされるだろうという幻想を抱いていたんですが、そんなことなかった。それがわかったことが一番のプラスだった、という話です(笑)。

秋山:私も変わらない真実しかないと思って大学院に入って、その真実があらゆる組織にすべて当てはまると思ってたんですけど、そうじゃなくて「変わる真実」みたいなものが多分にあって、ある業界でしか通用しない文脈があったりする。そのラダーもまったくわかってなかったんですよ。この図は前々から頭の中にあったんですか?

八重田:漠然とあったんですが、今回こういうお話をする機会をいただいたので図にしてみて、自分でもスッキリした感じです。

もう一回大学院にいきたいと思う?博士に進みたい?

八重田:あの辛さを思い出すと、気軽にもう1回とは言えないんですよね(笑)。博士課程に進んだ方たちを見ていると生半可な気持ちではできないと思うので、腰が引けています。ただもっと学びたい気持ちは抱えているので、もしもう一度行くなら消費者行動に特化して学びたいですね。学位は関係なく、人間の欲望を深堀りしたい。今どんなことを人間が求めているか、常に問いかけながら仕事していきたいんです。

修論を学会発表させていただいたので、消費者行動研究学会の学会員として先生方の研究発表を年2回聞く機会もあるんです。アカデミックの先端でどんなことが解き明かされているのか触れられるのは、本当にありがたいです。あとはもう時間との戦いで、一気に新しい知識を頭にインストールできると効率いいのにな、と思います。

秋山:そうですね。ドラえもんの道具的なものが欲しいですよね!ちなみに消費者行動の分野で有名な大学院ってあるんですか?

八重田:もちろん他の大学院にも消費者行動で有名な先生がいらっしゃいますけど、やっぱり早稲田じゃないかと思います。実は私が入学した当時はマーケティングのゼミは隔年でお二人の先生が担当されていて、私の入学年度はちょうど消費者行動がご専門の守口先生だったんです。私が本当に知りたかったことはこういうことなんだ!とピタッとはまって、おそらく他では得られなかった気づきがたくさん得られました。本当に守口先生のゼミでよかったと感謝しています。

秋山:皆さんにインタビューしていると、またいつかは行きたいとおっしゃったり、もう二度と行きたくない、もうあんな生活はできないとおっしゃったり。

八重田:行っている間は不思議なアドレナリンが出て乗り切れちゃったんですけどね(笑)。もう無理かなぁ…

秋山:私も1年2年の間に博士に行きたいな、と思ったりするんですよね。博士課程は授業がないから、社会人でも両立しやすいという人もいますし。やってみないとわかりませんけど。

どんな人に大学院を勧める? 

八重田:組織に頼らず生き抜く力を身につけたい人には、ぜひ勧めたいと思います。秋山さんもおっしゃっている通り、今の若い人たちの多くは自律分散的キャリアを築いていこうとしていると思うので、たくさんの人に当てはまりますよね。学び続ける姿勢は、絶対に武器になります。あとは、キャリアを長期的視点から見ている人ですね。先が見えない時代ですから、何を目指して仕事をしていくのかを考えながら定期的にアップデートしていく必要性があると思います。

秋山:確かに、もう高校大学卒業して終わりでは、生き抜けない時代になってきていますよね。1年前2年前にやっていたことが全然通用しないとか。

八重田:マーケティングでもそういうことがあって、ずっとバイブルみたいに信じられていた定説を覆す発表があったり、実務に取り入れられていた手法のもとになった研究に異論が唱えられたり。私も横っ面を張られた感じで、すごく衝撃を受けました。一度大学院に行ったからと言ってそれだけじゃ何にもならない、ずっとアップデートし続けない限りダメだ、とあらためて思いました。

秋山:学びを止めてしまったら、こういう情報も入ってこなくなっちゃいますよね。学び方を覚えるというか、億劫じゃなくなるみたいなことが必要ですね。

PART3 なんでも質問タイム

Q. 早稲田以外の大学院は検討しましたか?決め手は何だったんでしょうか?

八重田:他の大学院も検討しました。筑波と都立大の説明会に行って、法政や中央も調べたと思います。慶應も考えましたけど、全日制で仕事を辞めないといけないので断念しました。

決め手はふたつあって、まずはやはり早稲田にぜひ学んでみたいと思う先生がたくさんいらしたこと。もちろん他の大学院にも素晴らしい先生がいらっしゃるんですが、私のやりたいことを受け止めてくださる先生がいらっしゃるのは早稲田だと感じて、決断しました。それから、私は学部も早稲田なので入学金が免除になったんです。これも決め手の一つではありましたね。

Q. 大学院に行くとかなり勉強時間を取られると思うのですが、どのように時間を捻出していましたか?

八重田:確かに、もう今となるとどう時間をやりくりしていたのかよく覚えてないぐらいなんですが…ただ、私は自分で会社をやっているので、自分である程度スケジュールのハンドリングができたんです。クライアントとのミーティングは調整が難しかったですけど、あとは睡眠時間を削ったり、授業が終わってみんなで飲みに行こうという時もお先に失礼して、帰って勉強したりしていました。

秋山:そうか、当時はコロナ前だったから、通学にも時間が取られるんですね。今はリモートもあるから移動時間が減ってラクなところもありますね。

CLOSING

秋山:今日は皆さんありがとうございました!

八重田:皆さんの期待に応えるお話ができたかどうかわかりませんが、貴重な機会をありがとうございました。

秋山:「えれキャリ会」は、これからも月1回のペースで開催していきます。えれキャリ会に参加していただいた方は、トライアル価格でラーニングコミュニティ「えれキャリ+(プラス)」に参加できますので、ご検討ください。では、また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!

 

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