「良い戦略、悪い戦略」—なぜ「悪い戦略」は生まれるのか？（著）リチャード・P・ルメルト

2025年5月28日

秋山詩乃

MBA学習者のリアルな実務と学びをつなぐ、“支えの書“をリレー形式で紹介していく新企画が、
静かに──でも熱い想いとともに、始まりました。

「迷いの中に差す一筋の光のような本」
「そっと背中を押してくれる言葉たち」

そんな出会いを、あなたのもとへ。
定期的にお届けしていきます。

今回、紹介するのは…

「良い戦略、悪い戦略」（著）リチャード・P・ルメルト

この本、戦略って何なの？って人にこそ読んでほしい一冊です。「戦略？それって“とりあえず頑張る！”ってことじゃないの？」と思っている人（←昔の私です）、完全に目からウロコが落ちます。

ルメルト先生が言うには、「悪い戦略」ってのは、目標だけ掲げて中身がない“戦略ごっこ”。まるで「今年こそ痩せる！」と叫びながら深夜にポテチ食べてるダイエットと同じです。現実見ろ、と。

一方で「良い戦略」は、現状をしっかり見つめて、どこに問題があって、何に集中すべきかを冷静に決めるもの。つまり「ジム通いは週3、夜は炭水化物カット」といったように、ちゃんとしたプランがあるんです。

実際のビジネスや歴史の事例も満載で、「あの会社の成功ってそういう戦略だったのか！」と納得の連続。何よりこの本、ビジネス書なのに“ズバッと斬る感じ”が小気味よくて読みやすい。例えるなら、戦略界の池上彰さんです。

リーダーや経営者はもちろん、「人生戦略」考えたい人にも超おすすめ。読めば自分の目標が“夢”から“現実の作戦”になります。

この記事を書いた人

秋山詩乃

株式会社UnleashU 代表/2022年3月立教大学大学院経営学研究科リーダーシップ開発コース修了 / 茨城県つくば市出身、実家は寿司屋。幼少期から両親が事業で忙しく、バックオフィス業務の煩雑さを恨みながら育つ。頑張る経営者とその家族が幸せな時間を持てる世界を実現すべく、2017年 freee株式会社に新卒入社。/ 人事として実務経験だけを積み上げた先に、自信を持って働く自分の姿がイメージできず、2020年立教大学大学院リーダーシップ開発コースに進学し、人と組織について学ぶ。漠然としたキャリア不安を払拭するためには、学びを起点とした「自律分散型キャリア」が必要と思い立ち、Elephant Careerを立ち上げる。