「学本(まなぼん)」=「大人の学びにぴったりの本」。
学びなおしのきっかけとなった1冊、
学んでいるときの思い出深い1冊、
あるいは今まさに学んでいることに寄り添ってくれる1冊。
そんな1冊を先輩インタビューに登場してくださったあの人に聞いてみる連載企画です。
今回、本を紹介してくれるのは…
名古屋大学大学院の人文学研究科で学ばれた讃岐さんです。讃岐さんの記事はコチラ
讃岐さんコメント
歴史学を学びたいと思った頃、手に取った本のうちの1冊です。
著者は西洋中世史の研究者で、
自身の来歴を辿りながら、
研究への姿勢、歴史学を学ぶ意味などを分かりやすい表現で語っています。
著者が師事した上原専禄の「解るということはそれによって自分が変わるということ」、
著者の「過去との真の絆を探し、
《大いなる時間》のなかで生きているという自覚をもたねばならない」という言葉は大変印象深く、現在も折に触れて思い出されます。
いま読み返しても、
過去を生きた人の顔、着物、生活内容を知りたいという
著者の純粋な関心に大いに共感するとともに、
私自身の研究テーマ決定にも影響を与えたのだと改めて感じています。