働きながらでも大学に行くことはできる?メリットなども解説

こんにちは、株式会社UnleashU・Elephant Career代表の秋山です。

私は都内の理系大学を卒業したのち、ITベンチャー企業に就職し、3年目から人事として評価報酬制度やキャリア開発などを担当してきました。現在では株式会社UnleashUを設立して、Webメディア『Elephant Career』を運営しています。私自身も在職中は、働きながら大学院に通っていました。

この記事にたどり着いた方の中には「働きながら大学に通えるのかな?」と不安に思っている人もいると思います。

結論から言うと、工夫をすれば仕事と学びの両立は可能です。この記事では、働きながら大学に行くメリット・デメリット、大学選びのコツなどを紹介します。

おすすめの大学なども紹介しているので、気になる場合は参考にしてみてください。



働きながら大学に通うのはきつい?


働きながら大学に通うのはきついと思うこともありますが、不可能ではありません。

現在では厚生労働省がリカレント教育に力を入れており、職場における学び・学び直し促進ガイドラインの策定や教育訓練給付金やキャリアコンサルティングなど、多くの施策を展開しています。

また、大学でも社会人が学びやすいよう専任のスタッフに相談できる環境を整えているところもあります。これから学び直しがどんどん注目され、社会人が勉強しやすい環境も整っていくでしょう。

参考:厚生労働省「リカレント教育



働きながら大学で学ぶなら夜間コースか通信制

働きながら学ぶのにおすすめの大学の種類は、以下の2つです。

  • 夜間コース:平日の夜に大学院に学びに行くスタイル。土曜日の日中にも授業が入ることもある
  • 通信制:オンラインで学ぶスタイル。通学する必要があるスクーリングの頻度や有無は、大学によって異なる

夜に時間が取れる方や対面で学ぶほうが合っている場合は、夜間コースがおすすめです。

反対に、自分のペースで学びたい場合や通いたい大学が遠いときなどは、通信制を選択しましょう。平日の昼に講義をする大学に進学してしまうと、働きながら学ぶことは難しいです。



働きながら大学へ行くメリット5選


ここからは働きながら大学へ通うメリットを5つ紹介します。

  1. 安定した収入を得ながら学べる
  2. 卒業後も働ける場所がある
  3. 人脈が広がる
  4. 新たな知識が得られる
  5. 大卒以上が必要な求人・資格に挑戦できる

休職をして通うか迷っている場合は、参考にしてください。



1.安定した収入を得ながら学べる

働きながら学ぶことで、安定した収入を得られるメリットがあります。退職や休職をしてしまうと、貯金を切り崩しながら生活しなければならないため、心理的に負担となります。キャリアも閉ざされてしまうため、昇進のチャンスも逃してしまいかねません。

働きながら学べば金銭的な不安に襲われることなく、安心して働けます。



2.卒業後も働ける場所がある


働きながら学ぶメリットは、卒業後も働ける場所があることも挙げられます。仕事を退職してしまった場合、卒業をむかえるころに就職先を探す必要があります。卒論や講義などで忙しく、思ったように就職活動ができないかもしれません。

ネガティブな気持ちになってしまうと、学業に影響してしまい集中できなくなるといった問題も起こってくるでしょう。働きながら学んでいれば、卒業後も同じ職場で働けます。慣れた環境で、大学で得たスキルを発揮できます。



3.人脈が広がる


大学に通うと人脈が広がることもメリットです。通常、会社員をしていても、新しい人脈を広げることは難しいです。大学は年齢・性別・職場関係なくさまざまな人と出会えます

新しいコミュニティができるので、視野も広がるでしょう。Elephant Careerでは大学院を修了して、実際に働きながら学んだ体験をした方にインタビューしています。その際にも「同級生との出会いが学びにつながった」といった意見をいただくことがありました。人脈を広げたいと考えている場合は、大学進学を考えてみてください。



4.新たな知識が得られる


新たな知見が得られることも働きながら大学に通うメリットです。仕事の中から学びを得る場合、体験したことしか身につきません。そのため、知識が浅く身についてしまう可能性があります。

大学の場合は専門知識をプロから学べるため、仕事を通して学ぶよりも得られることは大きいでしょう。専門知識を得たい場合は、大学進学を考えてみてください。



5.大卒以上が必要な求人・資格に挑戦できる

大学に通うことで、大卒以上が必要な求人や資格にチャレンジできます。大卒の資格をとることで、選択肢が広がります。自分がチャレンジしたい求人や資格の条件が大卒以上であれば、進学を考えてみてください。


働きながら大学へ行くデメリット3選


働きながら大学へ通うことは、良い面ばかりではありません。以下のようなデメリットもあります。

  1. 学びと仕事の両立には覚悟が必要
  2. スケジュール管理が難しい
  3. 休学のリスクがある

デメリットも踏まえたうえで、進学を考えてみてください。



1.学びと仕事の両立には覚悟が必要

学びと仕事の両立には、覚悟が必要です。働いた後に勉強の時間を取らなければならないため、ときには寝る間を惜しんで勉強をしなければいけないこともあります。プライベートも大切にする方にとっては時間が取れずに気分が落ち込んだり、家族とトラブルになったりすることも考えられます。

学びと仕事の両立は厳しいものだと考えて、事前にプライベートの時間を確保やスケジュール管理の徹底など準備しておきましょう。中には社会人が学びやすいように、スキマ時間で勉強できる大学もあるため、探してみてください。



2.スケジュール管理が難しい

先程も触れましたが、スケジュール管理が難しくなります。仕事とプライベートと学業すべてに影響が出ないようにしなければいけません。さらに通信制の大学に進学できたとしても、年に数回のスクーリングで通学しなければいけなくなる可能性もあります。

そして取得したい資格がある場合は、実習を受けなければいけなくなるかもしれません。進学する前に公開されているシラバスなどを確認しながら、どのようなスケジュールで学んでいくか考えてみてください。



3.休学のリスクがある

大学に進学できたとしても、休学のリスクがあるため気をつけてください。例えば本業が多忙になってしまったり、転勤や異動により通うのが難しくなってしまったりなどです。中には休学から復帰ができず、そのまま自主退学してしまうこともあります。

事前に職場の人に協力してもらえるよう相談したり、転勤や異動の可能性がある場合は通信制の大学を選んだりするなど工夫してみてください。



働きながら通える大学を見つけるポイント


ここからは働きながら通える大学を見つけるポイントを紹介します。

  • 目的に合っているか
  • 社会人向けの入試があるか
  • 学びと仕事を両立しやすいか
  • サポート体制は万全か

それぞれ紹介します。



目的に合っているか

働きながら通える大学を探すときには、自分の目的にあったところを探しましょう。知名度などで選んで、目的と異なるところに進学してしまうと、時間やお金を無駄にすることになってしまいます。まずは自分がなぜ学びたいと考えているのかを振り返ってみてください。

目的にあった大学か見極めるために、ホームページのチェック以外に、オープンキャンパスにも参加してみましょう。オープンキャンパスは実際に授業や入試の情報を得られるメリットがあります。参加して自分の目的にあっているかチェックしてみてください。



社会人向けの入試があるか

社会人向けの入試があるかもチェックしてください。社会人入試は学力ではなく、書類審査や小論文、面接などを中心に評価してくれます。入試の勉強が難しい社会人にとっては、難易度が低い方法です。

さらに大学の中には、入試を書類審査のみにしているところもあります。入試方法を事前にチェックして、挑戦しやすいかどうかも調べておいてください。



学びと仕事を両立しやすいか

学びと仕事を両立しやすいかチェックしておきましょう。入学ができたとしても、学びと仕事を両立できなければ、必要な単位が取れず卒業ができません。授業の開講形態などを調べて、シミュレーションをしておきましょう。


サポート体制は万全か

仕事と学びが両立できるか心配な場合は、サポート体制が万全な大学を選んでください。働きながら学んでいると、どうしても悩んでしまうときがあります。サポート体制が整っている大学であれば、専任のスタッフが相談に乗ってくれますよ。

解決方法なども共有してくれるため、安心して学べます。サポート体制については、大学のホームページなどに掲載されているので、調べてみてください。



社会人が働きながら通えるおすすめの大学


社会人が働きながら通えるおすすめの大学を5つ紹介します。

  • 日本大学 通信教育部
  • 武蔵野大学 通信教育部
  • サイバー大学
  • 法政大学 通信教育部
  • 東京通信大学

それぞれの学校の特徴などを紹介するので、進学先に迷っているときにはぜひ参考にしてみてください。



日本大学 通信教育部

引用:日本大学 通信教育部

日本大学 通信教育学部は、4学部8学科が設置されている大学です。1つの学部を専攻していたとしても、他の学科も学べます。さらに通信教育課程としていますが、日中の時間に余裕がある場合は昼間スクーリングを受けることも可能です。通信制から通学制への転籍もできるため、自分に合った学び方で通えます。

学費も4年間で総額1,164,000万円と比較的安いのが特徴です。資格取得もサポートしてもらえるので、安心して勉強できます。

詳しく知りたい方は、日本大学 通信教育部の公式ホームページをご覧ください。



武蔵野大学 通信教育部

引用:武蔵野大学 通信教育部

武蔵野大学 通信教育部は心理学や看護学などの学部がある学校です。特に人気があるのは心理学で、興味や目的に合わせて5つのコースから選べます。出願条件を満たした者がスタンダード心理学コースへの4年次編入入学をすれば、1年間で大卒資格と認定心理士資格の取得ができます。

また、2年次以降は全コースの科目が履修できることも魅力です。心理学や看護、医療などの分野を学びたいときには、進学を検討してみてください。

詳しく知りたい方は、武蔵野大学 通信教育部の公式ホームページをご覧ください。



サイバー大学

引用:サイバー大学

サイバー大学はソフトバンクグループが運営している学校です。現在では、4,000人を超える生徒が在籍していて、フルオンラインという環境で学んでいます。講義は15分からなので、スキマ時間を使った学習ができることも特色です。

IT・ビジネス分野を中心としたオープンバッジを取得でき、転職やSNSで公開することで、自分の能力をアピールできます。学生生活や学習、システムそれぞれに相談できる専任スタッフが在籍しているため、サポート体制も万全です。完全フルオンラインで、IT・ビジネス系の知識を深めたいときには、進学を検討してみてください。

詳しく知りたい方は、サイバー大学の公式ホームページをご覧ください。



法政大学 通信教育部

引用:法政大学 通信教育部

法政大学 通信教育部は、日本で最初に開設された大学通信教育課程です。通学制と同様の施設を利用できる利点があり、グループ学習スペースやAVライブラリー、学食なども使えます。教員免許状や社会教育主事、図書館司書の資格も取得できる大学です。

通信教育部では、以下3つのコースを用意していて、自分の目的に合わせて選べます

  • 本科生:大学入学資格がある人が卒業を目指すコース
  • 選科生:学びたい科目を自由に選択できるコース
  • 教職生:教員免許状取得を目指すコース

さらにオンラインでも学習しやすいようポータルサイトも用意されています。学習や学費のサポートもしてくれるため、安心です。

詳しく知りたい方は、法政大学 通信教育部の公式ホームページをご覧ください。



東京通信大学

引用:東京通信大学

東京通信大学は、TIや福祉について学べる学校です。1年4学期制を採用しており、1科目を短期間で集中して学べます。さらに講義は1コマを15分ずつに分けて配信しているため、忙しくてまとまった時間が取れない方でも学びやすい環境が整っています。

大学独自のオンラインキャンパスオンライン学習システムも用意されていることも特徴です。正科生のみですが、就職や進路サポートの相談もできます。学習継続率も91.4%と高いため、仕事と学びの両立が不安な場合には選んでみてください。

詳しく知りたい方は、東京通信大学の公式ホームページをチェックしてください。



働きながら大学に通うことはできる!


働きながらでも大学に通うことはできます。忙しい日々が待っていることは確実ですが、事前の準備や大学のサポートを受ければ、卒業も可能です。今回紹介したメリットとデメリットをチェックして、大学での学びが合っているか確認してみてください。

大学の進学を決めたら、行きたいところを選定します。学ぶ目的に合っているかやサポートがあるかどうかなどを見ながら選んでみてください。どうしても行きたい学校が絞り込めない場合は、今回紹介したおすすめの大学をチェックしてみましょう。



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