やりたいことを叶える MBA UMass

働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」
今回はUniversity of Massachusetts Lowellで学ばれている藤野真理さんです。

大学時代に出会った働く女性のキャリアから影響を受け、自身もMBA進学を決意。やりたいことに囲まれながら生きる藤野さん。夢を語るだけではなく、着実にステップアップする、等身大のストーリーです。

藤野 真理さん

都内の女子大学で経営学を学んだ後、日系の大手人材会社でキャリアをスタート。経営者向けに顧問営業を行った後、グローバル事業部に部署異動し、海外起業家や海外企業の日本進出の支援を実施。センターやイベント運営をメインに、海外の商工会議所や起業家コミュニティ、某有名大学などへの広報活動や行政イベントの司会などを担当。スーパーバイザーとしてマネジメントも経験。仕事の傍ら、UMASS UMAと外資コンサルへの転職活動を進める。現在は外資コンサルにて、「BPO×DX」に関する仕事に従事し、組織の安定化や業務改善を推進。事業部のPMOとして、全プロジェクトの管理も実施している。

卒業・修了した大学・大学院:University of Massachusetts Lowell
入学年月(年齢):2021年4月
修了年月(年齢):2024年5月(予定)

店長のリーダーシップに人的資源の重要さを確認

————まずは、ご経歴をおしえてください。

都内の女子大学で経営学を学び、大学卒業後は日系の大手人材会社に就職しました。会社の4大経営資源として、「人・物・金・情報」が挙げられますが、私は「人」に一番興味があります。純粋に「人」が好きなんです(笑)就職活動は、外資コンサルのインターンシップをきっかけに、コンサルティング会社から見始めましたが、自然に「人」に特化した人材会社を中心に活動を進めていました。

人材会社では、経営者向けの営業や行政向けのBPO(受託事業)で海外企業の日本進出支援をスーパーバイザーとして経験した後、現在は外資コンサル会社で、BPO×DXに関する仕事や事業部のPMOの仕事に従事しています。

 

————「人が好き」とは、やはり「人と話すことが好き」ということですか?

そうですね。いろんな「人」と話すのは好きです。人を通じて、新たな発見や違う世界を知るきっかけになるからです。学生時代には、文科省主催の英語スピーチコンテストや学生ビジネスコンテスト、フェアトレード活動、海外ボランティアなど興味があることは全て挑戦をしました。様々なプロジェクト経験を通じて、小さいながらも経営資源に触れる機会があり、やはり「人」が一番大切なのではと思うようになりました。

また、学生時代にユニクロでアルバイトをしていましたが、ある店長との出会いをきっかけに私の考えがより明確になりました。私は、社員やアルバイト含めて100人規模の大型店で働いていました。4年間勤務していて何回か店長が変わりましたが、ある店長のリーダーシップで組織全体の士気が高まり、目標のために何が出来るのかをスタッフ自ら考え行動できるようになったのです。結果、国内全店舗の中でも上位に入るほどの売上規模になりました。組織改革が売上にも貢献する流れを実体験で経験することができたのです。

 

——— やり手の店長さんですね。具体的にその方は何をされて、そこまでチームをまとめたんですか?

着任して数日後に、「僕はこういう店舗にしたいんだ」とスタッフ向けにプレゼンを始めたんです。今までにそんな店長はいなかったので、全スタッフが不思議な顔をして聞いていたのを今でも覚えています(笑)ただ、店長が異動する時は泣いている人もいるくらい、人柄も本当に素敵な方でした。私がユニクロを卒業する時、私が経営に興味があることを知り、「どのような想いや考えを下に、組織をどのように動かして経営しているのか」を紙に書いて教えてくださったのです。人柄はとてもチャーミングな方でしたが、論理的に考えて行動していたことが分かり、より一層尊敬が深まりました。

 

キャリアの軸をグローバルに移したい

————ほんと素敵な店長さんですね。ここでの経験がMBAにもつながるのでしょうか?

実は、大学院(MBA)へ行くことは、学生時代に決めていたんです。私の大学は、キャリア教育やプロジェクト活動が盛んだったため、社会人の方とお話する機会がたくさんありました。純粋に素敵だなと思った方のほとんどが大学院へ進学されていたのです。なので、大学院に行くことは自然に視野に入れ始めましたね。社会人1年目から国内MBAの体験授業や、MBA以外の選択肢がないか調べて始めました。

社会人3年目になったタイミングでスタートしようと思い、国内MBAの受験準備も進めていましたが、実際に願書を提出するときに踏み切れませんでした。なぜか腑に落ちなかったのです。




————「腑に落ちない」というのはどういう感覚でしょうか?役に立たないとか?

ハーバードビジネススクールで学ばれた大手企業の経営者の方とお話をする機会がありました。その時に、人事や経営者の立場から見たMBAへのイメージについてお聞きしたのです。国内MBAは、「経営のスキルがある」と見られる。海外MBAだと「経営のスキルがあり、かつ英語ができる」と見られ、海外の有名MBAは、プラスして「地頭がいい」と見られるとお話されていました。この話を聞いて、私は海外MBA以上を目指そうと思ったのです。前職の人材会社で自分のキャリアの軸を少しずつ「グローバル」に移していこうと思っていたためです。



————だから、海外MBAなんですね。

はい。最初は現地で通うことを前提に見始めました。ただ、既に国内MBAの準備もした後で、かつCOVID-19で隔離が本格的にスタートし、海外に行けるタイミングも不透明な時期でした。そこで、すぐに行動に移したい気持ちが勝り、早くスタートできるオンラインベースの海外MBAにすることにしました。また、大きかったのはお金ですね。私が視野に入れていた海外MBAは、学費と生活費含めると1000万円近くするところも多くありました。奨学金も調べてはいましたが、社会人3年目で1000万円の投資はすぐに決断できませんでした。

 

———— 海外かつ安くいけるところで探したと。

当時の仕事もとてもやりがいがありました。また、なるべく20代のうちにキャリアも築きたいと思っていたので、キャリアを続けながら進学できるのは自分にとってプラスになるのではと考えました。



————いくつか大学は比較されたんですか?

はい。最終的に一番はやくスタート出来るUMASSにしました。志願理由などいくつか資料を提出する必要がありますが、基本的にテストはTOEICの点数になります。あとは、大学時代にボストンに留学した経験があるのですが、UMASSも同じマサチューセッツ州にあるのも決め手の一つです。



————外資コンサルへの転職は、UMASSで学び始めてからのことですか?

はい。MBAで学び始めてから、LinkedInから人事の方にお声掛けいただきました。前職の仕事がとても楽しく、MBAとの両立もできていたので当時は転職は特に考えていませんでした。ただ、今後自分のキャリアを「グローバル」に移行していきたいことを考えた時に、外資コンサルで働くことはメリットだと考えました。また、当時スーパーバイザーとして5人のメンバーを持つ機会があったのですが、メンバーの業務の棚卸しや、システム導入、外部リソースの活用をすることで徹底的に業務改善を進めました。

結果、空いた時間を新しい取組みに時間を割くことはでき、お客様や会社からも評価いただくことが出来ました。私が今所属している部署は「BPO×DX」に注力していますが、日本だけではなくグローバルでもトップクラスの実績や実力があります。そのため、今後の自分のキャリアにとってプラスになると思ったのです。

 

パッションがあれば乗り越えられる

————大学院での学びはいかがですか?

自分が興味がある分野なので、全般的に面白いです!ただ、やっぱり「人」に興味があるのは変わらないので、リーダーシップや組織変革の分野が一番好きです。会計やファイナンスなどはテストがメインなので、個人学習になりがちですが、多くの授業で学生間でのオンライン授業会がありました。私は会計やファイナンスはあまり得意ではなかったので、勉強会に参加してたくさん助けていただきました(笑)

UMASSS MBAの魅力の一つが、5年以内に修了すればいいところです。なのでママさんも多くいる印象です。授業をお休みして出産を経験された方のお話も聞いたことがあります。私も転職活動や仕事が繁忙期の間は授業数を少なくすることで、仕事とMBAを両立する事ができています。UMASS MBAをきっかけに外資コンサルへ転職することができ、かつキャリアを続けながら今もMBAで学ぶことが出来ています。オンラインMBAのメリットを十分に活用できて嬉しいです!




————英語は必須だと思いますが、どれぐらい喋ればいいですか?授業は英語ですよね。

読み書きやヒアリング力は必要です。スピーキングは現地MBAに比べると話す機会はやはり少ないです。ただ、グループワークがメインの授業も多く、スピーキングを極めたい場合は、自分でどれだけ主体的に動けるかになります。あと、オンラインでメンバーとMTGをする際は、時差を考慮する必要がありますね。私は今、アメリカの時間に合わせて朝7時からMTGがあったりします。




——— オンラインとはいえ、時差があるから、やりくりが大変なんですね。

そうなんです。実はコロナで数年間中止になっていたのですが、本来は夏に現地プログラムがあります。機会があれば、来年参加できたらと思っています。

 

——— 現地プログラム!楽しみですね! 学びに関して、期待値とズレていたものはありますか?

先程の通り、会計やファイナンスはあまり得意分野ではありませんでしたが、社会人経験を積んで、どのようなシーンで使えばいいのかイメージしながら学ぶことが出来ました。特に損益分岐点に関する考え方や求め方は、今後も役に立つのではと思っています。

 

——— 働くと、この学びが実践でどう活きるのかイメージできるので、学習効率があがりますよね!

そうなんです。社会人になる前と後では、学習効率に大きな差があると感じています。UMASS MBAでは私が最年少のレイヤーなので、意見する事に少し抵抗がありました。経験値もまだ少ないので、他の方の学びに貢献できるのか不安だったのです。ただ、「フレッシュな意見」として全員温かく受け入れてくれます。またメンバーの国籍が違うと、日本の視点を話すことが重宝されます。社会人経験はまだ短いですが、自分の経験を下に意見交換できてとても嬉しかったです。

 

——— 他には、意外だったことってありますか?

オンラインと聞くと1人で取り組んでいるように思われる方が多いと思いますが、先程の通り、授業によってはグループワークがメインのものもあります。今は組織変革に関する授業を取っていますが、海外の方とグループワークで週1でオンラインミーティングをしています。いろんな国の方やバックグラウンの違う方のお話を聞けるのは面白いですね。



——— 受験準備はどんなことされましたか?

TOEICの足きりは700点でしたが、大学時代に取っていたので私は特にありませんでした。あとは英語の志願やその他志願に関する書類は用意しました。




——— どこか留学とかってされてたんですか?

大学時代に1ヶ月半のフィリピン語学留学と半年間のボストン留学を経験しました。



——— 半年の留学で、大学院英語までマスターするってすごいですね。

いえいえ。私もまだまだ勉強中です!ただ、ありがたいことに前職から海外の方と仕事をする機会がありました。今もインド人とフィリピン人と一緒に英語で仕事をしています。たまに上手く伝わらないこともありますが、パッションで頑張ってます!(笑)これからも英語に触れる機会はなるべく増やし、自信を付けていきたいです。



——— 費用はどれくらいですか?

学費自体は、約300万円です。会社の制度とかが無かったので、全て自費になります。

 

——— 一日のスケジュールは、どんな感じで過ごされてますか?

平日は、仕事が終わってから1~2時間勉強することを目標にしています。同時に2科目履修した場合、休日は全て勉強の時間に充てています。1科目だけの履修の場合、科目にもよりますが、1~1.5日勉強してます。

 

女性が活躍できる社会にしたい

——— 今後やりたいことはありますか?

やりたいことはたくさんあります!(笑)まず、「やりがいをもって働ける人を増やしたい」です。正社員であれば、1日約8時間働ています。人生の約1/3の時間を仕事に費やしているので、仕事に何かしらの楽しさややりがいを見出すことが出来れば、人生も豊かになると思うからです。

今の会社で「BPO×DX」の仕事に従事していますが、人がやらなくてもいい仕事は今もたくさんあると思っています。前職でのマネジメント経験含め様々な方と関わる中で、「人の役に立ちたい」「こうゆうことがしたい」と目を輝かせながら話してくれる人と多く出会いました。ただ、目の前の業務に追われて実現できない事実があることも同時に知ったのです。無駄を省いて本当に必要な時間を作る手段の一つに「DX」があると思うのです。今の会社で組織の管理手法や効率化の手順をしっかり学びたいと思っています。それは私のやりたいことにも繋がると信じています。



——— まずは本業でしっかりと成果を出すってことですね。

はい。それ以外には、日本文化を広める活動や、女性活躍にも興味があります。今まで20カ国以上行きました。日本とは違う文化や人と関わる中で、日本の素晴らしさを再認識しました。成人式の振袖選びをきっかけに着物の奥深さに魅了され、着付けの勉強をしました。海外の結婚式に参列した際に着物を来たり、妹の振袖の着付も担当しました。

 

——— 女性活躍については、なぜ興味を?

女子大学に通っていたのは大きいです。女性は、結婚・出産・育児などのライフステージに合わせてキャリアが大きく変わる可能性があり、男性よりもキャリアの選択肢が多くあります。だからこそ、その時の状況や希望に合わせて選択できるよう、経験やスキル、柔軟な考え方などを身に着けることは重要だと思っています。私は将来家庭を作ることも夢なので、大学院にはなるべく早いタイミングで進もうと思っていました。女性に特化してお話しましたが、VUCA時代と言われている今だからこそ、自分のスキルや経験を身に着けて、自分でキャリアを構築する事は大切だといろんな方のお話を聞いて思うようになりました。

あと、日本は女性の方が育児に関わっている時間が一般的に長いです。その為、母親が社会や自分の人生に対して前向きであることは、子供へ良い影響を与えると思います。私の母は専業主婦で、8人家族の母として家事や祖母の面倒を見ながらも、最近は友達と旅行に行ったり自分の人生を謳歌しています。母は私に様々な考え方や自信をも与えてくれました。母みたく強い女性に私自身もなりたいです。

 

——— 子供の教育と大人の教育って同時並行ですよね。子供に学んで欲しかったら、大人がまず学ばないといけないよなっておもいます。最後にどんな人に進学をすすめますか?

やりたいことが明確に決まっている人にはもちろん進めたいです。そのまま突き進んでほしい。でも、やりたいことが見つからないなど、人生に迷っている人にとっても良いのではないのでしょうか。新しいことに挑戦する事で、また新たな道が開けると思います。

社会人になってから、いろんな方に大学院について相談しました。大学院に行ってない方からは、「実績・実務が一番大切!」って言われることもありました。ただ、実際に大学院に進学した人に相談すると、誰一人として後悔してないんです。むしろ「行ってよかった!」と皆口をそろえて話してくださいました。そういう人をみて、絶対に行こうと決めたのです。

 

——— 登った人だからこそわかる、良さってあるのかもしれませんね。今日はありがとうございました!

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