入試対策のスケジュール



社会人大学院の入学試験は多様化しています。最近では、春と秋の2回入試を実施している大学院も多く、場合によっては、年に3回実施しているところもあるほどです。学部生と同じ土俵で競う「一般入試」に加えて、一定の要件を満たした社会人のみを対象とした「社会人入試」を採用している大学院では、両者の入試時期がそれぞれ異なる場合もあるので注意が必要です。社会人大学院への入学準備7ステップの第6弾では「入試対策スケジュール」について詳しく解説していきます。

「社会人入試」では、仕事を続けながら受験準備をする社会人が多いため、一般入試よりも受験科目数を減らして準備の負担を減らし、代わりに学びの目的や意欲など将来性を重視するケースが一般的。その場合、出願の際に提出する研究計画書を大事な判断材料にする学校が多いそうです。研究計画書は作成に時間もかかるため、スケジュールを意識して早めに準備を進めたいですね。

それらを考慮すると、志望する大学院の入試時期や形態にもよりますが、できれば半年〜1年前には入試対策の準備をスタートしたいところ。今回は、翌年4月入学の社会人入試を受験する場合のスケジュール例をご紹介します。

5月 : 情報収集をはじめよう

入学の約1年前にあたるこの時期から、大学院で学びたい目的を改めて明確にした上で、情報収集をはじめましょう。Elephant Careerでは、志望校を選ぶときに、まずはMust条件で選択肢を4つに絞り込み、さらにWant条件で適切な大学院を選択することをオススメしています。ぜひ「自分に合う社会人大学院の選び方」も参考にしてみてください。

6月 : 説明会やオープンキャンパスに参加

この時期から学校説明会やオープンキャンパスを開催する大学院が増えてくるので、気になる学校のホームページはこまめにチェックしておきましょう。学校説明会では、その大学院の「強み」「学びたい分野の研究科の有無」「入試の詳細」などは最低限押さえておきたいです。

また、キャンパスに直接足を運ぶ機会を得たなら、入学後の生活を具体的にイメージしながら見て回りましょう。研究所はもちろんのこと、図書館の利用しやすさや蔵書数は意外と重要なポイント。自習スペースなど、学びに関する設備の詳細もきちんと抑えておきたいですね。もちろん、学校の雰囲気も無視できません。可能であるなら先生や学生と話すなどして、キャンパスライフの雰囲気を肌で感じてみましょう。


7月 : 筆記試験の対策をスタート

大学院によりますが、この頃に前年度の入試問題を公表する学校も多いです。過去問題を見ながら、形式や傾向、難易度などを早めに掴んでおければ、その後の受験準備をより効率的に進めていけるはず。前述の通り、社会人入試では専門科目の試験が免除されるケースも多いのですが、その代わりに小論文で専門知識を確認されることもあります。6月ごろから、専門書を読むなど必要な知識を得ていけば直前で慌てずにすむでしょう。次に記載する研究計画書の作成と並行して行うと、相乗効果が期待できるかもしれません。


8月 : 研究計画書に着手

研究計画書は、社会人入試では合否に関わる重要な書類です。いわば自分自身を売り込むプレゼン資料。出願書類の一部なので、時間を掛けて作成していきましょう。そのためにも余裕をもったスケジュール管理が肝となります。

研究計画書は文字通り「大学院でどのような研究をしていきたいのか」を大学院側に伝えるための書類です。その大学院で研究したい理由を書くことはもちろんのこと、テーマ設定も重要です。自身の社会人経験も交えて、オリジナリティを感じる研究内容の記載を目指しましょう。そのためにも、志望する研究科の先行研究をチェックするなど、綿密な情報収集はここでも重要になってきます。

書き終えたら、客観的な意見をもらうために第三者に読んでもらいましょう。研究分野に詳しくない人でもOKです。テーマ設定のユニークさや、文章の論理構造などの視点でチェックしてもらいましょう。むしろ、研究に精通していない方の意見が貴重なことも多いです。


9~10月 : 入試

秋入試と春入試の2回を入試のタイミングとして設けている大学院の場合、一般的には秋入試の方が倍率が低くなる傾向があります。秋入試で不合格だった人が春入試に流れ込んでくること、そして秋入試の方が定員が多めに設定されている学校が多いことがその主な理由です。ただし、志望校の選定や入試情報の入手が遅れて、秋入試の出願までの期間が短い場合は、研究計画書の準備などが十分にできない可能性があります。その場合、無理にこの時期に入試を受けるべきかは、検討した方がよいかもしれません。



10月 : 提出書類を準備しよう

意外と手間と時間がかかる書類作成。出願時期を把握した上で、必要な書類の準備には早めに取り掛かりましょう。

  • 履歴書・職務経歴書
  • 推薦状
    • 職場の上司に依頼するのが一般的。提出を義務付けている大学院もあるため、前もって上司には相談しておきましょう。
  •  各種証明書
    • 成績証明書、卒業証明書、在職証明書など。発行や郵送に時間がかかるため、申請はお早めに。その他にも、健康診断書の提出を求められる場合もあります。
  • 外国語能力試験のスコア
    • 大学院によってはTOEIC、TOEFL、GMATなど試験のスコア提出が必要になる場合があります。こちらの試験スケジュールも事前に考慮して準備していきたいですね。

11月 : 面接の準備をしよう

研究計画書の作成に注いだ時間と労力は面接にも活かされます。なぜなら面接は研究計画書に基づいて進められることが多いためです。ご自身のキャリアと絡めて、研究計画書に書かれた内容について、時に突っ込んで聞かれる場合があります。ちなみに、集団面接か個人面接かといった形式は学校により様々です。学校によっては、ディベートのような形式を採用している場合も。この時期から伝えたいことの棚卸しを進めていけると安心です。



12~翌3月 : 入試

いよいよ入試本番。体調管理に気をつけ、今までの準備の成果を発揮するとき!直前は過去問を多く解き、試験内容に慣れておくことも大切です。



いかがでしたでしょうか?
大学院入試は早め早めの情報収集がとても大切。興味を持ったタイミングで、少し踏み込んで情報を集めておくと、後々「もっと早く調べておけば……」という後悔をしないですむかもしれません。毎日の仕事と並行しながら準備を進めていくのは大変ですが、入学後の研究生活をより実りあるものにするために、特に研究計画書は妥協せずに書き上げていただければと思います。

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