大人だってここまで本気になれる。立教リーダーシップ開発コース


働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」

今回は、2022年3月に2度目の修士課程を修了された塩川太嘉朗さんです。現在は、メーカーで人材・組織開発を担いながら、立教大学大学院の博士課程に進み、キャリアアダプタビリティ*について研究されています。

キャリアアダプタビリティ*:環境変化に合わせて自身のキャリアを適応させられる能力のことーマーク・L・サビカス


塩川 太嘉朗さんプロフィール

経歴

オムロンエキスパートリンク株式会社(勤務)
立教大学大学院 経営学研究科 博士課程後期課程(在学)
2022年3月立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース 修了
1981年生まれ / 神奈川県出身 / 研修会社、ITベンチャー、医薬品メーカー、医療機器メーカーを経て、2018年より現職。企業で働くことと、大学で研究することを両立することが、双方にとって貢献できると信じて、二足の草鞋を履いている。

大学
所属大学:慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 花田研究室
研究内容:モティベーションがキャリア意識に与える影響について
入学年月日(年齢):2007年9月(26歳)
修了年月日(年齢):2009年9月(28歳)

所属大学:立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース
研究内容:キャリア自律支援施策の介入効果について
入学年月日(年齢):2020年4月(39歳)
修了年月日(年齢):2022年3月(41歳)

人見知りの大学時代と最初の学び直し

———— 現在お勤めのオムロン株式会社で人材開発・組織開発を担当されて4年、転職は5回ご経験とのことですが、ずっと人事や人の成長にまつわることをお仕事にされてきたんですね。もともと人に興味が?

どちらかというと、人見知りで。学部時代のゼミではグループワークが多かったのですが、たのしいけど苦手でしたね。慶應SFCの花田ゼミに所属していました、人事や教育に関するゼミです。これもひょんなことがきっかけで。もともとは、マクロ経済のゼミで金融政策を専攻にしようと考えていたのですが、ゼミの教授がサバティカル休暇で海外に行ってしまって。指導教授不在という状況でどうしようかな〜と悩んでいた時に、たまたま元マッキンゼーのべしゃりのうまい実務家教員の授業を履修したことをきっかけにHRに目覚め、その流れで花田ゼミに入りました。

当時の自分は人と議論したり話したりすることに苦手意識があって、そろそろ大学も卒業だというのにこのままでいいのかという焦りもあり、いっそのこと苦手を克服する道に進もうと思い立ち、ファーストキャリアを研修会社の新規開拓の営業職からスタートしました。




———— 一度社会に出られて、もともと研究していたゼミに院生として戻られた。

そうです。研修会社では3年間営業をして、その後4年弱講師を担当しました。その中で、クライアントの課題を研修という形で解決していくプロセスに手応えを感じていました。自分案外できるじゃん!と。今思うと勘違いしていたんですけどね笑。

クライアントは企業なので、研修対象は大人でした。色々な大人に会う・教える中で、日本の教育に疑問を持つようになり、日本人はもっと学び方を学ぶ必要があるなと感じました。中高生などのもっと早い時期に学ぶ習慣を身につける必要があるなと。

それがきっかけで仲間と一緒に、初等・中等教育のNPOを立ち上げることを決意しました。同時に、自分自身の専門性を高める必要もあると思い、再び花田ゼミの門を叩くのが、社会人4年目のときです。社会人大学院ではないので、フルタイムで働くことは厳しく、働き方の調整をするために営業から講師に役割を変えました、講師は契約社員なので営業に比べ働き方が自由でした。




———— 事業のために大学に戻り研究を再スタートし働き方まで変えるとは、社会人4年目にとっては大きな決断ですね。

若さゆえの勢いですよね。今だったら、もうちょっと考えてしまいますね笑。事業の方は進めようとするうちに仲間との温度差が生じていきました。仲間に対して、「一緒にやりきろう!」と言えなかった。当時はきつかったですけど、今振り返ればいい思い出だし、青春かな。

東京への内示、立教大学院に行くっきゃない

———— 慶應SFCで組織行動論を学ばれ、人事キャリアも長い。そんな塩川さんが、改めて立教リーダーシップ開発コース(LDC)で学ぼうと思ったきっかけは何だったのでしょう?

LDCが開講するという知らせが届く少し前に、海外のグループ会社のHR担当者と話す機会があり、専門性の重要性を感じました。海外のHRは、知識も経験も豊富でプロフェッショナル。自分は組織行動論については学んだけれど、長い人事キャリアの中で手広くやってきて、自信をもって専門ですといえる領域がありませんでした。

この先グローバルで活躍するためには必ず専門性が必要、人材開発やリーダーシップについて学びたい、と思っていた矢先にLDCの開講を知りました。ちょうど京都本社から東京への内々示がでたタイミングで、これは運命では!?と乗り気になってしまい。

あと一期生というのもよかったですね。なんかわちゃわちゃしてそうで、楽しそうだなって。

23時は眠いです...

———— 2度目の大学院であるLDC。最大の学びは何でしょう?

ん〜〜〜(めっちゃ悩んで)ウェルカムプロジェクトですかね....。LDC最初のプロジェクトで、グループで行うんですが、みんな初対面だし完全オンライン。変革を乗り越えた企業事例を参考に、変革を乗りこなすためのワークショップを3ヶ月で設計するというものでした。初めての緊急事態宣言の真っ只中で入学したので、オンラインワークにも慣れてないし、価値観や経験の違う人たちが四人集められて、あとはがんばれ状態だったので戸惑いもありました。

そのグループで、とことん質にこだわるメンバーの存在が刺激になりました。私はどちらかというと、そつなくこなしてしまうタイプだし、個人プレーの方が得意。ディスカッションは23時を過ぎることもしょっちゅう。初めの頃は「23時はねみーよ、もういいんじゃね笑」って内心思っていました。

でも徐々にゾーンに入っていったというか。みんなで熱中して質をあげていくプロセスが楽しくなってきました。やり切っている感というか、興奮状態。学部時代に花田ゼミで研究していた頃に似ていました。大人になっても、こんなに本気になれることがあるのかって思いましたね。




———— 実は塩川さんとインタビュアーの秋山はLDCの同期。クールだとおもっていた塩川さんから、起業しようとしていた、大人でも本気になれるんだと心が動いた、というワードが出てきて驚きました。利害関係がないからこそ厳しいフィードバックが飛び交うのが社会人大学院全般に言える特徴。さらにLDCは人事担当者が多く集まり、キャリア理論やリーダーシップ理論を紐解く際に、お互いのパーソナルな部分にも踏み込む機会が多い。いつも忖度し合っている大人には、刺激が強いかもしれないけど、本気になれる場ですね。

こだわりの強い人は研究者向き

———— 引き続き立教大学院の中原ゼミで博士課程後期課程として研究されるとのことですが、前期だけでは不完全燃焼でしたか?

研究を実務に活かし実務を研究に活かす、というアプローチが好きなんですよね。実務経験から得られた気付きを広げる・深めるために、論文を読む。教授にアポイントメントをとって話を聞く。これを苦じゃなくできるアプローチとして、博士課程に進むのが一番いいだろうと考えました。教授や研究仲間が近くにいれば、フィードバックを受けやすいし、他大学や研究者とも繋がりを作りやすい。

実は中原先生からは「実務だって論文は読めるし、博士は進まなくてもいいんじゃない」って最初言われてしまって。それでも行きたいんです!とラブレターまがいのメールを送ったら、私の状況を踏まえて適切なコメントとともに、いいですよって返答をいただきました。



———— 中原先生ツンデレですね。最後に、どんな人に働きながら学ぶ・研究することを勧めますか?

こだわりが強い人ですかね。仕事をする上で自分の経験や感覚に頼るだけではなく、もちろんそれも大事なんですけど、先人の研究や自分自身の研究を使いながら確実性を高めたい、こだわりの強い人には向いていると思います。

あとは、Giveしたい人ですかね。自分が学ぶためだけではなく、他者の学びに貢献できる・しようとするスタンスのある人。結果的にGiveできる人は、Takeできますから。



塩川さんの受験準備おすすめ書籍

『人材開発研究大全』
『組織開発の探究』

立教LDCで学んだひとたち
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