サステナブルな社会を作るため、自分の可能性を探っていく グロービス経営大学院

働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」
今回はグロービス経営大学院のほんちゃんです。

研究職から経営企画に異動し、現在はサステナビリティ推進部門の立ち上げをされているほんちゃん。部署異動がきっかけとなった進学についてのエピソードや、大学院に対する考え、ご自身のキャリアについて伺いました。「次につなげる」ことを大切にして、生き生きと語っていただいた言葉は、キャリアや進学に迷う人たちに勇気を与えてくれます。

 

ほんちゃん

医療系学部を卒業後、ヘルスケア業界において研究開発に携わる。経営部門を経て、現在はサステナビリティ推進部門の立ち上げを行っている。プライベートでは、生まれや育ちに囚われない「子どもたちの未来づくり」関連のボランティアや活動を行っている。根はのんびり、一方で好奇心&フットワークがとても強い。

卒業・修了した大学・大学院
入学年月(年齢):2021年4月
修了年月(年齢):2023年3月

仕事も私生活も、フットワークは軽く

———— 本日はよろしくお願いします!まずはご経歴を教えてください。

こちらこそよろしくお願いします!仕事については、現在はグロービスの傍ら、ヘルスケアメーカーでサステナビリティ推進部門の立ち上げをしています。これまでのキャリアとしては、大学の医療系学部を出て、ヘルスケアの研究職をずっとしてました。去年、研究職から会社の経営方針の立案をする経営部門に異動になって、内部統制やITシステムの導入とか何でもやってました。

グロービスにはこの異動をきっかけにビジネスを知りたいなと思って入った、という感じです。そのあとまた異動になって、今年からはサステナビリティ、SDG’sの推進部門の立ち上げをしています。具体的には、社内で経営者に対して中期経営計画の立案支援をしたり、社員に対してSDG’sの社内共感のイベントをしたりして、サステナビリティの推進をする必要性や大切さを伝えています。会社にとっては「サステナビリティの推進」という試み自体が新しいものだから社員や経営者にはまだまだ知られていないことがたくさんあって、それを踏まえた働きかけをしていますね。社内で行ったことを外に発信していくことも大事なので、広報のような役割として対外への情報発信の仕事もしています。



————すごくフットワーク軽く、色々なことにチャレンジされてるんですね。

基本的にはゆるくまったり過ごすタイプなんですけど、多趣味なのもあって私生活でも色々なことをしているので、そういうのもあってフットワークは軽い方だと思います。色んな人と出会って影響をどんどん受けて趣味が広がっていってるんですけど、特に3つ趣味を挙げるとしたら旅と、絵やカメラなどのアート、あとはボランティアです。ボランティアについては、中学校や高校でキャリア支援の講演や、かつては7年くらい大学生の就活支援をしてました。最近は子供の貧困も気になっているので、お米を200キロ寄付したり、実際に子供に勉強を教えたり、食堂の運営サポートとかも行ってます。



————私生活でも多くのことに関心や好奇心を持って過ごされてるんですね!去年、研究職から経営部門に異動されたかと思うんですけど、それもご自身で積極的に手を挙げられたんですか?

いえ、自分で手を挙げた訳ではないです。でも、研究職にいた時も好奇心やフットワークの軽さはあったので、それが上の人の目に止まったのも異動になった理由の1つだったと思います。



————なるほど。そこからサステナビリティの立ち上げになったのには、どんな理由があったんですか?

理由は2つあって、まずは経営部門にいて本社の目線を知っていたということです。先ほど言ったように、社内にはサステナビリティについてあまり知識がないという人がほとんどだったので、そのような人たちの視点を持って立ち上げを行う必要がありました。

もう1つは、2018年頃からサステナビリティに興味があって、社内で有志のプロジェクトをやっていたからです。2018年頃はSDGsに対する意識が今のように高くなかったんですけど、社内大学に入ってサステナビリティについての活動をする提案をして、SDGsの事例集をみんなで発信する活動などをしていました。そのような理由があって、世の中がサステナビリティに注目する流れになった時に、自分に白羽の矢が立って、サステナビリティ推進部門の立ち上げをすることになりました。この時に、自分がしていることを発信していく重要性を学びましたね。

社内大学は元々幹部候補の育成が目的なんですけど、そこで自身の活動を発信したことで、経営者にもそれが届いて立ち上げに関わることができました。あとは、社内大学の時に取締役以上の皆さんと面識を持てて、今の部署でもその繋がりが生かされているので、人とのご縁の大切さを改めて感じました。

 

学びたい時にすぐ受験できたのがグロービスだった

————グロービスへの進学は経営部門への異動がきっかけになったとのことですが、その時の心境や具体的なエピソードがあれば詳しくお伺いしたいです。

経営部門に異動が決まった時に、「ビジネスや経営について全く知識がないまま会社の経営方針を考えるのはよくないな」と思いました。無責任な状態で異動したくなかったので、異動前にグロービスへ行くことを決めました。内示から受験するまでの期間は1ヶ月しかなく、急ピッチで準備を進めていきました。



————内示から進学を決意するまで非常にスピーディーなスケジュールだったと思うんですが、その中でグロービスを選ばれたのにはどういう理由があったんでしょうか。

一番の理由は、受けられるのがグロービスしかなかったからですね(笑)MBAの入学試験ってほとんどが夏頃に実施されてると思うんですけど、異動が決まったのが2020年の11月の下旬で、2021年の4月には進学をしたいと考えていたので、1月にも入試があるグロービスにしました。もう一つの理由としては、グロービスでは実務に役立つ学びが得られると思ったからです。ビジネスや経営についての知識とか、経営層とやりとりする武器を得られるというのは魅力的でした。あとは、日本全国のMBAの9割がグロービスの卒業生ということで、卒業生の層の厚さから何か新しい人脈に繋がれるかも知れないというのもありました。

 

会社を頼らない受験準備

————進学の際の準備についてお伺いしたいのですが、会社に進学の相談はされましたか?

いえ、会社には言ってないんです。理由は単純に、言うメリットがないと思っているからです。うちの会社は結構保守的なので、会社のカラーを考えると、進学のことを言わない方が業務上やりやすいと思ってます。あとは、自分が今の仕事の中でやっていきたいことが、自社の商品にサステナビリティな要素を取り入れて、たくさん使ってもらって、さりげなく社会貢献できるという流れを作ることなんですよね。MBAはそれを実現する手段でしかないと思っているので、別に会社の人にその手段を公開する必要はないと思っています。



————では、資金面については、会社には相談されずにご自身で準備されたんですね。

そうですね。訓練給付金をもらった以外は完全に自費でした。確かに200万を払うのはすごく大きな出費になるんですけど、将来倍になって返ってくると思うので、自己投資だと思ってます。無形資産として自分の頭に残った知識や得られた人脈はお金には代えられないので、それだけで大きな価値があると思います。



————進学をする決意をされた後、結構時間が限られていたかと思うんですけど、どのような準備をされましたか?

はい、すごく短い時間だったんですけど、グロービスのエントリーは小論文だけだったので、1週間で準備して出願しました。その際、業務のことを書いても差別化が難しいため、自身の社会貢献活動やボランティア活動などユニークな経歴を重視して書きました。

 

基礎から仕事に応用できる学びまで、大学院で得られた幅広い知識

————そうなんですね。実際にグロービスに入ってみて、どんな学びや出会いがありましたか?

グロービスに行ってよかったのが、ビジネスのイロハを最初から全部教えてくれたことですね。自分はヘルスケア製品の研究開発はできるが、経営は全くわからなかったので、ビジネスを基礎から学べたのは本当によかったです。仕事につながるような実践的な学びも多く得られました。中でも、特に印象に残った授業が3つあります。

1つは「イノベーションと事業変革」というもので、新部門とか新規事業の立ち上げ方を学びました。まさに今の自分がやってることなんですけど、いかに0から1を立ち上げていくか、その際の難所とか突破方法とかを全て教えてくれた授業ですね。2つ目は「企業理念と社会的価値」という授業です。この授業では、自身の仕事や会社が世の中に何を提供しているのかを深堀りしていくんですね。グロービスは志の育成に力を入れているんですけど、自分もこの授業で自身の志、つまり仕事への考え方とか仕事を通して何を提供していきたいのかということを考えさせられました。3つ目が「ソーシャルベンチャーマネージャー」ですね。科目自体はNGOやNPOの立ち上げ方について学ぶものなんですけど、サステナビリティにはソーシャルな一面があるので、社会と深く関わる組織の立ち上げ方について学べました。あと、授業の最後のプレゼンの時間は、自身のしたいことの位置付けとか志とかを改めて確かめられるいい機会になりましたね。

この3つは全部2年目以降に取れる応用展開科目に含まれていて、学問というよりは実践的な面が強かったので、仕事にも使えるしすごく面白かったですね。あとは、いろんな授業で自分を見つめ直して志について考える機会があったのも良かったです。その時間を通して、新しいものを作るのが好きだということや、お金儲けよりも社会貢献をしたいという自分の考えを再認識できました。出会いについては、人との繋がりから学ぶことも多かったです。一緒に学ぶ人の中には社長とか部長クラスの方もいるんですけど、そういう人たちとの話から学んだ思考や対応法は、自分の仕事にも生かされていると思います。

 

大学院は、実現したいことがある人が武器を持てる場所

————大学院で新しい学びや出会いを多く得られていると思うんですが、ほんちゃんさんにとって大学院とは何ですか?

人生を新しいステージにあげる何か、もしくは世界を変える扉だと思ってます。医療系学部の大学院には何となく受動的に進学したんですけど、グロービスには自分の意思で入ったので、学びに対する熱量が全く違うんですよね。その熱量で意欲的に何かを得ようとしたり活動をしたりするので、これまでとは違う世界が見られたり、何かを変えられる鍵を手に入れられる場所だと思っています。



————あと半年でグロービスを修了されると思うんですが、今後やってみたいことなどはありますか?

まず第一に、サステナビリティの会社を作っていきたいというのはありますね。グロービスで再認識した「社会貢献への熱意」を生かしたボランティアや仕事をしたいと考えています。特に次の世代のために何かしたいという気持ちが強くあって、子供たちのために何かできたらいいなと思います。



————サステナビリティに取り組まれる姿勢や、子供たちへの思いには「次に繋げる」という意識が根底にあるかと思うんですけど、その意識はどうやって形成されたんですか?

就活の際に言われた「PayForward(恩の先送り)」という言葉が心に残っていて、その言葉が自分の思考や行動の軸になっているんだと思います。自分は就活の時に結構苦労したんですけど、そこで助けてくれた社会人の人たちがいたんです。おかげで内定が出て、その人たちにお礼をしようとした時にかけられた言葉が「PayForward(恩の先送り)」でした。次の世代に恩を返してあげてねと言われたんです。その経験が今も自分に残っていて、ボランティアやサステナビリティへの姿勢に繋がっていると思います。



————PayForward、ほんちゃんの生き方そのものを感じる素敵な言葉ですね。最後に、どんな人に進学を勧めたいですか?

やりたいことがあるけど、武器がない人に勧めたいです。思いはめっちゃ強い、でもどうすればいいかわかんない、そんな人が武器を得られるのが大学院だと思うんです。自分もそうだったんですけど、グロービスでビジネスやソーシャルについて学んだことは今の仕事にすごく活かせてますし、強い武器になっていると思います。



————ほんちゃんのお話は、大きくキャリアチェンジしたい人の参考になる内容だったかと思います。大学院についてや、ご自身が大切にされている言葉など、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!



ラーニングコミュニティのお知らせ🐘

Elephant Careerでは、社会人大学院受験を応援するラーニングコミュニティ、えれキャリ+を運営しています。2ヶ月間の短期集中で、読書会をベースに入学後も役立つ自律的な学びをサポートします。

その他には、実務から芽生えた課題感やモヤモヤを研究計画書に仕立てるお手伝いや、キャリア棚卸しでなぜ今大学院が必要なのか、一緒に言語化していきます。ただ受験に合格するだけではなく、本質的にみなさんのキャリアにとって社会人大学院へのチャレンジがプラスになる伴走をしていきます。

お申し込みはこちらから
・「まだ申し込むかわからないけど質問・相談したい!」という方は、お気軽に問い合わせフォームからご連絡ください

Elephant Letter

毎月、大人の学びに効くコンテンツをお届けします。

ステータスを選択してください

Elephant Letter

毎月、大人の学びに効くコンテンツをお届けします。

ステータスを選択してください

Elephant Letter

毎月、大人の学びに効くコンテンツをお届けします。

ステータスを選択してください
コメントを残す

CAPTCHA


関連キーワード
おすすめの記事