思い立ったらすぐ行動!事業につながる大学院での学び 中央大学院戦略経営研究科

働きながら学ぶ人を紹介する「先輩インタビュー」
今回は、現役の中央大学院戦略経営研究科の須永清也さんです。

大学時代は機械工学を学んでいた須永さん。卒業後は、大手通信会社に入社し、その後独立します。副業時代から独立までのお話と大学院での学びをどのように会社に活かしているのか、その方法をお聞きしました。

 

須永 清也さん

ベンタブラックグループ合同会社代表

通信会社在籍中に起業し2021年2月より独立

シーシャ通販サイト「Vanta Hookah」(https://www.vantahookah.com/)を運営、シーシャ店舗開業支援サービス「メイドインチル」(https://madeinchill.studio.site/)を立ち上げ

赤坂シーシャラウンジLA NATUREを開業(https://www.instagram.com/lanature_shisha/

中央大学院戦略経営研究科1年目

卒業・修了した大学・大学院:中央大学院戦略経営研究科
入学年月(年齢):2022年4月(29歳)
修了年月(年齢):2024年3月(31歳)

理系大学生から大手通信会社へ就職。独立するまでの道のり

————大学時代はどのようなことを学ばれていたのですか?

私は理工学部だったので、理系の勉強をずっとしていました。専攻は、機械工学で設計図通りにものを削り出す機械加工の研究をしていました。

 

————ファーストキャリアと大学で学んでいたことは、結構リンクしていますか?

あまりリンクしていないですね。僕は大学時代に、勉強よりもずっとラグビーに注力していました。

 

————最初はどのような会社に就職されたんですか?

最初は、大手通信会社に入社しました。理由は、学生時代に熱心に取り組んでいたラグビー関連の仕事にゆくゆくは従事したいと考えていたためです。子会社にスポーツ番組の製作会社を抱えていたため、キャリアアップを重ねる中で、出向をしてラグビー関連の仕事に関わりたいなと思いながら入社したのを覚えています。

 

————会社で働いているときは、やりがいなどはありましたか?

最初の3年間は、ケーブルの保守メンテナンスや増設工事をしていました。現場で作業をしていた頃は、顧客や取引先との仕事が多く誰かの役に立っている実感が自分のモチベーションになっていましたね。

4年目のタイミングでジョブローテーションとして本社に移動しました。そのときに、誰のために働いているのかわからなくなってしまったんです。 本社では基本的に社内調整の業務が多く、経営層の決定事項を支店に落とし込むのですが、支店から反発を受けることが多くありました。自身が業務に慣れていない中、経営層と支店の板挟みになり、自分という存在・役割が会社にとって必要な存在なのかを疑問に持つようになり仕事に対するモチベーションが落ちていきました。その経験があって、誰かの言われたことをやらされる仕事ではなく、自分の裁量で自分の好きなことをして生きていきたいと思うようになりましたね。

 

————ありがとうございます。大手通信会社に入社して、3年後に作った合同会社について教えてください。

このときに立ち上げたのは、ベンタブラックグループ合同会社です。事業内容は、輸入販売のビジネスです。海外から商品を仕入れて、それを国内のメルカリやAmazonなどの通販サイト上で販売していく事業をはじめました。副業を始めた頃は、本当にいろいろなものを仕入れていました。スマホケースなど200〜300円くらいで中国から仕入れていましたね。

 

————この事業で退職するくらいなので、売上が非常に良かったのでしょうか?

非常に良かったというわけではありませんが、食べていけるくらいの売上を立てられるようになりました。2021年2月に退社して、副業としていた事業で生活していく段階になりましたね。

 

————合同会社は、完全1人の法人で始めて営業先の開拓も自分でやっていたんですか?

いや、一応会社は2人で始めました。相方は元々中国で中学・高校・大学を過ごしている人で、彼と僕は幼稚園と小学校が一緒だったという関係です。2020年ぐらいに久々に会う機会があったので、彼の方から「一緒にビジネスをやろうよ」と持ちかけてくれて、新たなチャレンジをしたいけど何をすればいいか迷っていた私はすぐに同意しました。商材を探している中でたどり着いたのが当時流行が始まっていたシーシャでした。

 

————やはり2020年は、今ほどシーシャは盛り上がってなくて、先行優位性もあった時期でしたか?

そうですね。このときはシーシャの実店舗もあまり多くない時期でした。ただ少しずつ増えている実感はありました。先行優位の中で、シーシャを扱うビジネスをするとなった場合、最初に思いつくのはシーシャ屋さんを開くことだと思うんです。ただ、ゴールドラッシュの話を思い出して、卸の業界に参入しました。ゴールドラッシュは、金を掘れば儲かるという時代に、普通であれば金を掘る仕事をする人が儲かると考えます。しかし蓋を開けてみると実際に、一番儲かったのは、ツルハシなど金工を掘り出すための備品などを作っている会社だったという話です。シーシャの事業でも、シーシャ商材の大元を掴んでおけば確実に儲かるだろうなと思いました。実際にそういった卸売会社の数が少ないことが分かっていたことも大きいです。

 

————すごいですね。これは2人で考えながら展開していったんですか?

はい。2人で考えながらです。

 

————最初から一緒にコミットできる仲間がいるのは強いですよね。

そうですね。彼はいろいろな企業の財務や戦略の分析などがしっかり分かる人間でした。僕はビジネスの知識が全くなくて、ただのサラリーマンでした。彼のアドバイスを聞きながら、一緒に戦略を練って動いてきましたね。

 

シーシャバーを展開後、垂直統合していたことを知る

————現在展開しているシーシャバーは、別の合同会社でしょうか?

シーシャバーは、卸売の事業をしているベンタブラックグループ合同会社とは別です。シーシャバーは、MadeInChill合同会社が運営しています。

 

————やはり輸入だけじゃなくて、自分で店舗を持つと面白そうだなとか、うまくできるとかそういう感覚から、MadeInChill合同会社を始めたのですか?

そうですね。やはり僕の強みは卸売会社です。シーシャ専門の卸をしているので、シーシャ備品や商品を安く仕入れられます。また卸会社を運営していることで、店舗さんと繋がりがあるので、ネットワークを使えることも大きかったです。例えば、他店舗とコラボをしてワークショップやイベントを開催しました。オンラインでの販売が多かった卸売業から、フェイストゥフェイスで顧客の顔を見ながら仕事を出来る店舗ビジネスが面白そうだなと感じたことも立ち上げた理由の1つです。

 

————いいですね!どんどん展開していますね。

はい。MBAに通って気がついたのは、これが経営戦略論で言う所の垂直統合だったことです。卸売会社がさらに下の小売業者をまとめて、ビジネス領域にしてしまうみたいな流れを見て思いました。確かに自分も卸を経験してから店舗展開しているので、しっかり繋がっているなと感じます。

 

————今までの行動は、間違っていなかったという裏付けになりましたか?

そうですね。裏付けになりました。

 

基本的な経営知識を学ぶために進学

————ありがとうございます。大学院に進学した理由は、事業をする中で、もう少し経営を本格的に学ぶ必要があるなと思ったからですか?

自分自身がサラリーマンを6年間していて、基本的な経営に関する知識が全くない中で独立しました。今はそこそこ売り上げはあるのですが、今後さらに会社の規模を大きくしていく中で、経営の基礎的な知識は必須だなと思いました。自分の中で課題を感じていたので、大学院に入って2年間は学びの時期としてインプットに当てようと決めています。今のビジネスに関しては、他にも仲間がいるのでフロント部分は彼らに任せて、僕はサポートに回っています。将来的には大学院で学んだことのアウトプットを会社に活かして、さらに規模を大きくしていきたいです。

 

————なるほど。規模というのは、シーシャバーか卸売会社どちらの事業ですか?

どちらもだと思うのですが、シーシャビジネスに限らずいろいろなビジネスにチャレンジしたいなと思っています。

 

————ビジネスが好きなのですね。

そうですね。新しいことにチャレンジするのが非常に好きです。店舗や通販、卸売会社にしても、大体の流れと場は見えてきました。今後の新たな新規事業はまだ見えてませんが、MBAに通っている人たちで一緒に新規ビジネスを立ち上げたいという話もよくしています。他業種の方々が集まるMBAという学びの場で、新たなビジネスチャンスを発見できたらいいなと思ったことも入学した理由の一つですね。

 

思い立ったらすぐ行動!唯一受験できた中央大学へ進学を決める

————始めから中央大学に進学することを決めていましたか?

MBAに行こうと決めたのが、今年の2月ぐらいです。僕は、結構思い立ったらすぐ行動する派なので、2月のタイミングで受験できるところは中央大学のみでした。他の大学は春入学の試験が終わっていました。

 

————では、受験してから入学までは1ヶ月くらいですか?

約2ヶ月くらいで入学という感じです。

 

————すごい行動力です。

 

事業に活かせた大学院の学び

————大学院に行って役に立った授業を教えてください。

リーダーシップ論に関する授業を取って、思った以上に実になったと思っています。シーシャ店舗の従業員が3名ぐらいで、卸の会社に関しても、業務委託で倉庫の管理などを任せています。今まではあまり組織という感じではありませんでした。なので正直、リーダーシップ論の授業はあまり興味がありませんでしたね。ただ必修科目だったので受けてみたら、心理的安全性の高い職場の大切さを考えさせられました。今まではお店の方針を決めるときは、トップダウンで従業員に対して接していることがありました。

今思い返すとトップダウンのままでは、従業員はいずれついてきてくれなくなると、経営層と現場の間に溝ができてしまうと思い知らされました。他にも授業のグループワークを通して、組織を作っていくことの大切さも学べましたね。授業を取ってから、従業員との面談の機会を2ヶ月に1度くらい設けています。

 

————会社の雰囲気は変わりましたか?

はい。授業を通して従業員同士が仲良く、意思疎通しやすい環境を整えられたので、会社の組織も変わったなと思います。

 

————すぐに実践できる場があって、かつ自分の裁量で決められるのはいい環境ですね。

確かにそうですね。インプットして、すぐアウトプットできるのは経営者の特権かなと思います。

 

————他にも学べたことはありますか?

僕の事業に直結するマーケティングの授業もいい学びになりました。通販サイトで販売している中で、どういう訴求をすればお客さまが流入してきてくれるのか、セグメンテーションなどを知らずに手探りで運営してきました。手探りでやっていたことを、答え合わせできた感覚はあります。

 

————例えば、どのようなことをしていたのでしょうか?

そうですね。例えば、競争相手の調査をしていました。相手がどういう強みを持っていて逆に自社はどういう強みがあるから、こういう戦略でいこうみたいなファイブフォース分析は、手探りの中でもできていたことかと思います。実際にライバルのシーシャの卸売販売業者にメッセージを送って、それぞれの商品の卸価格や各業者の取扱商品、SNSでの打ち出し方などを調査してリストでまとめました。すべて1からピックアップして、それぞれの企業の強み弱みをはっきりさせましたね。リストを見ながら、自分の会社で何が勝てるのかを分析しました。例えば、商品数の数ならうちが買っているかとか、商品購入されてから発送するまでの速さなら勝てるとかです。

 

————ありがとうございます。中央大学は、自由に授業を選択できるシステムなのでしょうか?

中央大学は、必修がすごい多いので、自由度は低い方だと思います。僕も最初はマーケティングの授業を中心に取りたいなと思ったんですけれど、他のファイナンスや法務、人的資源管理も受けることが必須でした。ただ実際に受けてみると意外と面白いなと思うこともありました。それこそ法務だと、最近取っていたM&Aとデューデリジェンスの授業は印象に残っていますね。

 

————いいですね、M&A。

M&Aは、買収企業と売却される企業のせめぎ合いです。大企業の買う側は安く買いたいし、売る企業はできるだけ高く売りたいという思いがあります。また、情報の非対称性も出てきますよね。実は隠れた債務があったり、少し不利な契約を別会社でしていてそれが後から判明するなどのリスクがつきまといます。いかに回避していくかを学べたのはすごい面白かったです。

 

————ありがとうございます。履修が多いっていうのもいいですね。

 

これからは自社製品作りや輸出ビジネスを展開していきたい

————これからビジネスでチャレンジしたいことを教えてください。

そうですね。ゆくゆくは自分で商品を企画開発して、ブランディングして販売したいなと思っています。現在は既に海外で売られている商品を日本に輸入し販売しているので、販売をしている中で見えてくるお客さまのニーズを商品に反映させてオリジナル商品を作って日本に広げていきたいです。

 

————他にはありますか?

あとは、輸出ビジネスにもチャレンジしたいです。現在為替が円安ドル高になってしまって、輸入業は非常に厳しいです。仕入れ値が急激に上がっており、今年の頭の時点で1ドル100〜110円だったのが、今では150円と1.4倍ぐらいになっています。現状、輸入ビジネスは結構きついなと感じています。ただこの状況を逆手に取って、輸入ビジネスから輸出ビジネスに事業拡大することで為替の影響を受けづらくなります。

日本のもの作りの技術っていうのは世界的に見ても、非常に高いです。日本の職人の技術を使って、商品を開発して、それを海外のチャネルで販売するビジネスにチャレンジしたいなと漠然と思っています。

 

————外部環境に対応しつつという感じで、いいですね。

中央大学の同期でも中国出身の経営者の方が何人かいらっしゃるので、そういった人と仲良くなって、何かしらビジネスチャンスがないかと常にうかがっています。

 

————経営者の鑑ですね。ありがとうございます。

 

人生で大切にしているのは、人と誠実に向き合うこと

————事前聞いた話で、人生で一番大切にしていることにすごく共感しました。改めてどのようなことを大切にしているのかお聞きしてもいいですか?

私が人生で大切にしていることは、人との繋がりです。自己分析をしてみたときに、自分の取柄や長所は思い浮かばないんですよ。(笑)何をやっても中途半端で、前の会社の人には「君とは、仕事をしたくない」と言われたこともあります。ただこのような経験をしていても、周りの人に恵まれていることは確実に言えて、自身で会社を立ち上げたときにも、いろいろな人に支えてもらったのを覚えています。最近だと自分の店が人と人を繋げるハブになっていると感じることが多く、店をきっかけに新たな化学反応が起きると非常に嬉しいです。

 

————ありがとうございます。非常に分かります。須永さん自身は、多くの人と関わることは好きですか?

人と関わるのは、非常に好きです。しかし多くの人と接していると自分が疲弊していると感じることもあります。バランスを取るのが難しいです。ただ一つ言えるのは、私と関わるすべての人と誠実に向き合い続けたいということです。誠実に向き合うことで、今まで私を支えてくれた方々への恩返しになると考えています。また、人との繋がりを強く持つことが自分の自信にもつながると思っています。

 

大学院進学はチャレンジをしたい人におすすめ

————最後に、どのような人に大学院進学をすすめますか?

何か自分の将来に迷っている人とか、チャレンジしたいけど何をすればいいかわからない人に大学院進学はおすすめしたいです。僕の周りには、サラリーマンをずっと続けて社内でキャリアアップしていきたい人が結構います。逆に自分はサラリーマン向いていないけれど、どうすれば自分で稼げるようになるのか分からない人もいます。そういった人たちにビジネスを学ぶ場として利用してほしいです。

みんな「やりたいことがない」とよく言うんですよね。やりたいことはあるだろうって僕は思います。好きなことでもいいし、何か自分が尊敬する人とかを見据えて、その人についていくみたいな感じでもいいです。みんなを見ていると、井の中の蛙になっている方が多いなとすごく感じます。自分の会社だけではなくて、外の世界に目を向けてもらえれば、やりたいことが見えてくると思います。そうすると、自然に自分もチャレンジをしていきたいという気持ちになるのではないでしょうか。

 

————確かに!本当にそう思います。本日は貴重なお話ありがとうございました!




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